皇民化政策
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2023-05-07 広橋賢蔵(HIROHASHI Kenzo)
「私には5つの名前がある!」激動の台湾社会を生き抜いた大先輩の改姓名遍歴 【広橋賢蔵の『余はいかにして“台湾”人となりしか』】番外編
台湾人女性と結婚し、長年台北在住ライターとして活躍してきた広橋賢蔵氏がこのほど台湾で帰化申請し、晴れて『新台湾人』となったが、同じような境遇の隣人たちにも興味を持ってインタビューを続けていくと、少し特殊な事例との遭遇も。日本人の母と福建省出身の父の間に生まれ、日本統治時代から戦後の「中華民国」体制へと、激動の歴史の中で4つの姓名を持つ女性の証言からは、台湾の激動の歴史が浮き彫りになった。
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2023-04-07 上水流久彦(KAMIZURU Hisahiko)
【上水流久彦の水準器】① 政治問題化する「桃園県忠烈祠」と「桃園神社」
台湾北部・桃園市にある「桃園忠烈祠曁神社文化園区」(桃園忠烈祠・神社文化公園)が揺れている。日本統治時代の「桃園神社」建物がほぼ原形をとどめているが、戦後、国共内戦に敗れた蒋介石が「中華民国」ごと台湾に逃れて以降、辛亥革命以来の革命家や、中国大陸での日中戦争などで戦没した中国兵士の霊を祭る「忠列祠」となった場所だ。この公園の運営を任された民間事業者が、その一角に日本の神を祀る神社を設けて活性化を図ったところ、「抗日運動で犠牲になった人も祀られている忠烈祠に、日本の神を祀るのは問題」と地元市議が指摘し、市の判断のもと、神は神社以外の場所に遷座させられ、「祀っていた神は今後日本に戻す」という騒動に発展した。