秦剛
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2023-04-11 大熊雄一郎(OKUMA Yuichiro)
【大熊雄一郎の眼力】やがて魯迅は消される?高失業率背景に寺院にすがる中国都市部の若者ら
コロナ禍で深手を負った中国経済。都市部の若者の失業率は18%の高水準に達し、雇用の受け皿も乏しい。1千万人超という大卒者の間では、「卒業即失業」と自嘲気味にささやかれているほどで、競争に疲れたのか、若者らの寺院参拝が大流行だ。SNS上では文豪、魯迅の小説に登場する人物の零落ぶりにわが身を重ねるケースも目立ち、習近平指導部はこうした風潮を強く警戒。魯迅の作品は教科書から徐々に減らされている、とも。
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2023-04-03 TNL JP 編集部
蔡総統「中国は意図的に緊張を高めている」 人民軍10機が中間線越え 訪米で圧力強化
中米歴訪中の蔡英文総統は経由地、米ニューヨークの大手シンクタンク「ハドソン研究所」が開催したイベントで講演した。蔡氏は、「中国は意図的に緊張を高めているが、台湾は常に慎重かつ冷静に対応しており、台湾が双方の関係において責任を果たしていることを世界に示している」と述べた。一方、中国の戦闘機など延べ10機が1日、台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」中間線を越えた。蔡氏の訪米を受け、圧力を強めているとみられる。
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2023-03-27 近藤伸二 (KONDO Shinji)
中国の「外交孤立化」策に追い込まれる台湾、2024年総統選の行方にも影響【近藤伸二の一筆入魂】
中米ホンジュラスは3月26日、台湾と断交し、中国と正式な外交関係を結んだ。蔡英文政権下の台湾と断交したのは9カ国目。これで台湾が外交関係を持つ国は13カ国に減少し、29日からの蔡英文総統の中米2カ国訪問に水をさされた形となった。2024年1月に迫った台湾・総統選を前に、中国は台湾の「外交孤立化」策を進める構えで、対抗する米国と合わせた両国の動向が、総統選の結果を左右する情勢となってきた。