台湾化
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2023-07-25 橋本行平 (HASHIMOTO Kouhei)
なに、これ、うまい―台湾風日式料理、独自の進化―
世界中に外国料理を出すレストランはたくさんありますが、本国の人が食べるとたいてい味が違うと言われます。日本の中華料理「中華丼」も台湾料理の「担担麺」も中国人や台湾人はこんなの自分の国で見たことないと言います。ここ台湾では最近10数年来、日本資本の大手レストランの台湾進出が増えてきましたが、台湾人経営の伝統的日本食レストランでは味や具材が独自の進化を遂げた料理もいまだ健在で、しかもその味はちっとも悪くないのです。今回は台湾化した日本料理をいくつか紹介しましょう。
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2023-05-16 内海彰(UTSUMI Akira)
【内海彰のふぉるもさ言葉考】② 「台湾華語」とは「台湾の共通中国語」?「台湾語」を「閩南語」と認めたくない?
オランダ、清国、大日本帝国…そして中華民国、統治者が次々に入れ替わってきた台湾の言語事情はまことに複雑だ。現在、「共通中国語」(マンダリンチャイニーズ)が多くの場面で使用されるが、「福建語」の流れにある「台湾語」を話す人々も多く、「客家(ハッカ)語」や原住民の各部族語なども存在する。1949年に蒋介石が「中華民国」ごと台湾に逃れてきたため、広大な中国大陸の各地の言語も流入しており、日本語の痕跡も少なからず残っている。台湾在住26年の筆者が前回に引き続き、台湾における各言語の区別表現を考察する。
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2023-03-25 梶山憲一(KAJIYAMA Kenichi)
【梶山憲一の街歩き台湾】① 北門の「台湾」 東門の「中国」
台湾で建築物を眺めていると、それが建造された時代背景をうかがい知ることができる。清朝時代、日本統治時代、そして戦後、大陸から「中華民国」ごと逃れてきた蒋介石・蒋経国時代など、それぞれに特徴がある。雑誌・書籍編集者として台湾でも活躍してきたベテランライターが、台湾の街角を散歩しつつ、台湾の素顔を紹介する。