日本精神
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2023-05-20 杉本拓朗(SUGIMOTO.Takuro)
【老台北がいた頃】① 「タクロウ!」と手をピシャリ!…台湾で「日本精神」に触れ合えた日々
国民的作家、司馬遼太郎が紀行文のなかで「老台北」として紹介し、多くの日本人に台湾の日本語世代の男性の典型として記憶された蔡焜燦氏(1927~2017)が他界してから7月17日で七回忌を迎える。日台交流の担い手が世代交代し、「老台北」の面影が薄れゆくなか、日台交流ツアーの最前線に身を置きつつ、特に深い往来交があった筆者が、「老台北」との出会いと別れを振り返る。
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2023-03-16 小野純子(ONO Junko)
1931甲子園準優勝!台湾・嘉義農林学校野球部の語り部・蔡清輝さんの言葉
侍ジャパンの活躍が注目されるWBC。今回台湾は惜しくも予選敗退したが、2013年WBCでの日台の熱戦と爽やかな交流は球史に残るゲームだった。それだけに台湾代表チームの来日が幻となったことに対し日本の野球ファンの落胆も大きく、SNS上には台湾敗退を惜しむ声が続出。1931(昭和6)年夏の甲子園大会で準優勝した台湾・嘉義農林学校にさかのぼる日台の野球を通じた絆を想起させた。金城学院大(名古屋市)文学部講師で戦時下の学徒動員などに詳しい小野純子氏がWBC白熱の今、嘉義農林学校野球部OBで、名将・近藤兵太郎監督の最後の教え子・蔡清輝さんとの交流を紹介する。