日台関係
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2023-11-20 TNL JP 編集部
日台交流サミットが東北で初開催 地方議員ら関係促進へ「仙台宣言」を採択
日本と台湾の地方議員らで日台交流促進を模索する「第9回日台交流サミット」が18日、仙台市内で開催され、経済、技術、観光、防災など各分野における交流、連携協力に双方が絶え間なく取り組むことをはじめ、安全保障を念頭にハイレベルな対話を行い、台湾の国際機関への加盟に日本からさらなる働きかけをおこなうことなどを盛り込んだ「仙台宣言」を採択した。
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2023-10-14 小笠原 欣幸 (OGASAWARA Yoshiyuki)
対中刺激を避けつつ2期8年の成果表明 台湾の蔡英文総統「双十節」スピーチ 「退任後に評価たかまる総統」か【小笠原欣幸の視線】
台湾では10月10日、辛亥革命(1911年)に由来し、事実上の“建国記念日”と位置付けられている「双十節」祝賀行事が行われ、蔡英文総統は総統府前の式典会場で登壇。台湾への軍事的圧力を強める中国に関し、台湾が自主建造した潜水艦の進水を誇示しつつ、「(中台両岸の)どちらも一方的に現状を変えることはできない」と述べ、「平和共存の道を発展させたい」などと、「現状維持」が平和のカギであると強調。日米など民主主義国家との連携姿勢を打ち出した。しかし馬英九前総統ら最大野党・中国国民党幹部らは「中華民国」色が希薄であることに不満を示して欠席。来年1月に総統選をひかえ与野党対立も鮮明になった。台湾の総統は最大任期が2期8年であるため、今回は蔡氏にとって最後の双十節演説。そこからどんな思いが読み解けるのか。台湾の政治に詳しい小笠原欣幸・東京外大名誉教授が分析した。
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2023-09-26 李世輝 (LI Shihui)
日台が戦略的連携へ!先端技術連携強化に向け本格始動した夏【李世暉の天秤】
コロナ禍の沈静化で2023年夏は日台間往来も次第に日常を取り戻した。相互交流もまた「正常化」というよりはコロナ禍以前に比べ一層拡大、深化しているといえそうだ。最近の動向を見ても、8月7日から9日まで麻生太郎自民党副総裁が訪台した。続いて8月24、25日には日本の半導体戦略を主導する甘利明衆自民党前幹事長(半導体戦略推進議員連盟会長)も台湾入りしている。台湾メディアの注目度から判断すると、麻生太郎氏は主に「台湾有事」を念頭に、安全保障問題に関心を寄せているのに対し、甘利明氏は経済安全保障と半導体戦略に関心を持っている。戦略物資としての半導体が注目されるなか、日本と台湾の先端技術連携強化が本格的に始動したようだ。
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2023-09-07 山本一郎
月イチ連載「山本一郎の#台湾の件」第17回:ALPS処理水放出で台湾とご一緒するべきこと
8月24日に始まった福島第一原発の処理水海洋放出をめぐっては、事前の外交準備を綿密に繰り広げていたにもかかわらず特に中国からの抗議が激しく、日本の水産物全面禁輸措置が発動され、日本の企業や団体には“嫌がらせ電話”が殺到するなど社会に波紋を広げています。他方で、中国は対台湾貿易政策において台湾産マンゴーやパイナップルの輸入停止を突如発表。厳しい状況にある中国経済に対する中国国民の不満のはけ口を、海外に向けるという思惑も見え隠れする一連の問題に、私たち日本と台湾はどう向き合うべきか。山本一郎さんの月イチ連載、最終回です。
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2023-08-28 TNL JP 編集部
台北で日台科学技術フォーラム 甘利氏TSMCの製造力評価、サプライチェーンの重要性を強調
これからの科学技術について話し合う日台間の国際フォーラム「2023年台日科技対話 新能源與移動科技的國際合作」(新エネルギーとモビリティ技術における国際協力)が8月25日、台北市内で開催された。日本からは自民党前幹事長で同党半導体戦略推進議員連盟会長の甘利明衆院議員らが出席。日台双方の当局や学術、有名企業の関係者らが半導体や水素エネルギー、電気自動車技術などに関して意見を交わした。
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2023-07-21 中央社フォーカス台湾
安倍昭恵さん、蔡総統と面会「主人の遺志継ぐ」関係深化に尽力へ/台湾
台湾を訪問している故安倍晋三元首相の妻、昭恵さんは19日午後、台北市内の総統府で蔡英文総統と面会した。
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2023-06-21 川島真(KAWASHIMA.Shin)
緊張から“対話”重視へ⁈日米中関係と台湾−2010年代からの変容と現在
台湾問題や先端半導体技術の規制を巡って米中関係が緊張の度合いをたかめるなか、ブリンケン米国務長官が6月18日から2日間の日程で訪中。秦剛国務委員兼外相をはじめ中国共産党外交部門トップの王毅政治局員、さらに習近平国家主席と会談した。約5年ぶり米国務長官の訪中で、ブリンケン氏は両国の意思疎通の維持の重要性を強調し、秦氏をワシントンに招待。秦氏も「適切な時期に」と応じたが、中国側が「核心的利益中の核心」とする台湾問題では平行線をたどったとみられる。アジア政治外交史が専門の川島真・東大大学院教授が日米中関係と台湾について、近年の変容ぶりをまとめた。
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2023-06-12 中央社フォーカス台湾
国際社会の団結力が台湾有事の抑止に 謝駐日代表、早大で講演
台湾と縁がある早稲田大学の卒業生を中心に創設された「日台稲門会」の招きで、台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表が、台湾の平和を維持するための要素として、台湾の国防力と抑止力に加え、国際社会の団結力を挙げた。また、台湾と日本が震災時や新型コロナウイルス下で助け合ってきたことに触れ、台日間で結ばれた「善の循環」は友情の最高の形だとし、世界平和の最高の形でもあり、世界の模範にもなっていると話した。
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2023-05-31 山本一郎
月イチ連載「山本一郎の#台湾の件」第14回:G7広島サミット大成功で台湾を巡る状況の変化とこれからの日台中の行く末について
5月21日に閉幕したG7広島サミット(先進7カ国首脳会議)。最終日にはウクライナのゼレンスキー大統領が討議に参加するなどウクライナとの連帯を世界に示した一方、台湾海峡の平和と安定については「国際社会の安定と繁栄に不可欠」と言及され、その重要性が格上げされたことがうかがえました。今回のサミットで台湾を巡る状況はどのように変化していくのか。山本一郎さんの月イチ連載です。
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2023-05-30 TNL JP 編集部
音楽でつなぐ日本と台湾「横須賀台湾祭り」 6月3~4日に開催 「台湾からの風を吹かせよう!」
日本と台湾を音楽でつなぐイベント「横須賀台湾祭り」が神奈川県横須賀市のデパートで6月3日、4日、開催される。テーマは「横須賀に台湾からの風を吹かせよう!」で、台湾色豊かな音楽ステージや講演会などで盛り上げる。