日台関係
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2023-09-07 山本一郎
月イチ連載「山本一郎の#台湾の件」第17回:ALPS処理水放出で台湾とご一緒するべきこと
8月24日に始まった福島第一原発の処理水海洋放出をめぐっては、事前の外交準備を綿密に繰り広げていたにもかかわらず特に中国からの抗議が激しく、日本の水産物全面禁輸措置が発動され、日本の企業や団体には“嫌がらせ電話”が殺到するなど社会に波紋を広げています。他方で、中国は対台湾貿易政策において台湾産マンゴーやパイナップルの輸入停止を突如発表。厳しい状況にある中国経済に対する中国国民の不満のはけ口を、海外に向けるという思惑も見え隠れする一連の問題に、私たち日本と台湾はどう向き合うべきか。山本一郎さんの月イチ連載、最終回です。
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2023-08-28 TNL JP 編集部
台北で日台科学技術フォーラム 甘利氏TSMCの製造力評価、サプライチェーンの重要性を強調
これからの科学技術について話し合う日台間の国際フォーラム「2023年台日科技対話 新能源與移動科技的國際合作」(新エネルギーとモビリティ技術における国際協力)が8月25日、台北市内で開催された。日本からは自民党前幹事長で同党半導体戦略推進議員連盟会長の甘利明衆院議員らが出席。日台双方の当局や学術、有名企業の関係者らが半導体や水素エネルギー、電気自動車技術などに関して意見を交わした。
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2023-07-21 中央社フォーカス台湾
安倍昭恵さん、蔡総統と面会「主人の遺志継ぐ」関係深化に尽力へ/台湾
台湾を訪問している故安倍晋三元首相の妻、昭恵さんは19日午後、台北市内の総統府で蔡英文総統と面会した。
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2023-06-21 川島真(KAWASHIMA.Shin)
緊張から“対話”重視へ⁈日米中関係と台湾−2010年代からの変容と現在
台湾問題や先端半導体技術の規制を巡って米中関係が緊張の度合いをたかめるなか、ブリンケン米国務長官が6月18日から2日間の日程で訪中。秦剛国務委員兼外相をはじめ中国共産党外交部門トップの王毅政治局員、さらに習近平国家主席と会談した。約5年ぶり米国務長官の訪中で、ブリンケン氏は両国の意思疎通の維持の重要性を強調し、秦氏をワシントンに招待。秦氏も「適切な時期に」と応じたが、中国側が「核心的利益中の核心」とする台湾問題では平行線をたどったとみられる。アジア政治外交史が専門の川島真・東大大学院教授が日米中関係と台湾について、近年の変容ぶりをまとめた。
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2023-06-12 中央社フォーカス台湾
国際社会の団結力が台湾有事の抑止に 謝駐日代表、早大で講演
台湾と縁がある早稲田大学の卒業生を中心に創設された「日台稲門会」の招きで、台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表が、台湾の平和を維持するための要素として、台湾の国防力と抑止力に加え、国際社会の団結力を挙げた。また、台湾と日本が震災時や新型コロナウイルス下で助け合ってきたことに触れ、台日間で結ばれた「善の循環」は友情の最高の形だとし、世界平和の最高の形でもあり、世界の模範にもなっていると話した。
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2023-05-31 山本一郎
月イチ連載「山本一郎の#台湾の件」第14回:G7広島サミット大成功で台湾を巡る状況の変化とこれからの日台中の行く末について
5月21日に閉幕したG7広島サミット(先進7カ国首脳会議)。最終日にはウクライナのゼレンスキー大統領が討議に参加するなどウクライナとの連帯を世界に示した一方、台湾海峡の平和と安定については「国際社会の安定と繁栄に不可欠」と言及され、その重要性が格上げされたことがうかがえました。今回のサミットで台湾を巡る状況はどのように変化していくのか。山本一郎さんの月イチ連載です。
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2023-05-30 TNL JP 編集部
音楽でつなぐ日本と台湾「横須賀台湾祭り」 6月3~4日に開催 「台湾からの風を吹かせよう!」
日本と台湾を音楽でつなぐイベント「横須賀台湾祭り」が神奈川県横須賀市のデパートで6月3日、4日、開催される。テーマは「横須賀に台湾からの風を吹かせよう!」で、台湾色豊かな音楽ステージや講演会などで盛り上げる。
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2023-04-22 TNL JP 編集部
「台湾有事は日本有事」激動の地域情勢を分析、討論 台湾日本研究院がシンポジウム開催
台湾の日本研究シンクタンク「台湾日本研究院」が、「インド太平洋と東アジア情勢の変化における日本研究-地域政治と地域経済の交差」と題するシンポジウムを開催。日本と台湾の研究者が東アジアと世界の現状を分析、討論した。
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2023-04-17 上水流久彦(KAMIZURU Hisahiko)
【上水流久彦の水準器】② 政治問題化する「桃園県忠烈祠」と「桃園神社」
台湾北部・桃園市にある「桃園忠烈祠曁神社文化園区」(桃園忠烈祠・神社文化公園)が揺れている。日本統治時代の「桃園神社」建物がほぼ原形をとどめているが、戦後は辛亥革命以来の革命家や、中国大陸での日中戦争などで戦没した中国兵士の霊を祭る「忠列祠」となった場所だ。公園の運営を任された民間事業者が、一角に日本の神を祀る神社を設けて活性化を図ったところ、「抗日運動犠牲者も祀られている忠烈祠に、日本の神を祀るのは問題」と地元市議が指摘。市の判断で神は神社以外の場所に遷座させられ、「祀っていた神は今後日本に戻す」という騒動に発展した。前回詳報した経緯に加え、今回は台湾の日本統治時代の建築物の今をどう考えるべきかを模索してゆく。
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2023-03-18 中央社フォーカス台湾
台湾と日本、法務司法分野での協力に関する覚書に調印
法務部(法務省)は16日、台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会と日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が同日、東京で台日間の法務・司法分野における交流と協力に関する覚書に調印したと報道資料で発表した。