台湾海峡
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2023-03-10 近藤伸二
【近藤伸二の一筆入魂】訪米で「1歩後退、2歩前進」狙う台湾の蔡英文総統
4月上旬に訪米予定の台湾の蔡英文総統は、滞在中、米下院議長との会談やレーガン記念図書館での講演などを調整中だ。実現すれば外交面で与党・民主進歩党の大きな得点となり、来年1月の総統選にも追い風となりそうだ。中国を過度に刺激したくない米側が下院議長訪台を見送ったことを受けての一手で、転んでもただでは起きない台湾のしたたかな一面が垣間見られるとともに、中国側の出方次第では両刃の剣となりかねない側面が懸念される。
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2023-03-06 TNL JP 編集部
米在台協会のトップにローゼンバーガー氏 国家安全保障会議の前中国担当上級部長
台湾における米国の代表機関、米在台協会(AIT)は先週、協会トップであるワシントン本部の次期会長に、国家安全保障会議(NSC)の前中国担当上級部長ローラ・ローゼンバーガー氏が就任すると発表した。ジェームズ・モリアーティ現会長が20日に退任した後、就任する。最近までバイデン政権で対中政策立案の中枢を担った同氏を充てることで、台米関係強化を図る狙いだ。
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2023-03-03 門間理良(Momma Rira)
【門間理良の寸鉄】中国による武力侵攻と認知作戦に対処すべき台湾と日米
ウクライナ情勢とともに、「台湾海峡の平和と安定」が世界注視の的となっているが、「台湾有事」は中国にとってかなりリスクの大きな軍事的ギャンブルだ。ただし常に合理的判断が優先されるという保証がないのも事実。有事勃発の場合、離島奪取といった直接的な軍事行動以外にも、「戦わずして勝つ」という認知領域のせめぎ合いをも念頭に置かねばならず、台湾と日米の抑止力整備の重要性は増している。
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2023-02-24 TNL JP 編集部
ウクライナ侵攻1年で先鋭化する民主陣営対専制陣営の対立
ウクライナ侵攻から1年。西側諸国によるロシアや支援国への制裁が一層強化される中、侵攻を正当化するプーチン大統領は米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止を表明。これまでロシアと一定の距離を置いていた中国も連携強化にかじを切る動きを見せ、中露首脳会談後の軍事支援も現実味を帯びてきた。“気球問題”による米中関係の悪化、米要人の相次ぐ台湾訪問などで台湾海峡の緊迫化も懸念され、民主主義陣営と権威主義陣営の対立が先鋭化している。
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2023-01-30 TNL JP 編集部
大阪中華学校で3年ぶり「春節祭」を開催 謝長廷氏「平和こそ日台共通の核心的利益」
中華圏の旧正月を祝う「大阪・台湾 第21回春節祭」が大阪市浪速区敷津東の大阪中華学校で開催され、ステージイベントや屋台などでにぎわった。3年ぶりの開催で、新型コロナの水際対策が相互に大幅に緩和され、日台間の往来再開が次第に本格化するなか、開催を待ちわびた在阪の華人・華僑や地域の人々が大勢つめかけ、春節情緒たっぷりのパフォーマンスやグルメを楽しんだ。
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2023-01-25 TNL JP 編集部
2023年は台湾海峡で何が起きるのか 台米、中国の台湾統一阻止へ5年計画開始
米国は、習近平政権による「台湾統一」が2027年に起きる可能性が最も高いと警戒。台湾は「空と海の戦力強化計画」を27年までに実施し、米国などと共に習近平国家主席の野望を阻止したい考えだ。そんな台湾をめぐる米中の思惑をフランスのニュースサイト「ワールドクランチ」が解説する。
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2023-01-05 山本一郎
月イチ連載「山本一郎の#台湾の件」第10回:中国の明らかな挑発に、日本でも台湾でもきな臭さが増している件
台湾有事などを想定して戦後の安保政策を大きく転換している日本。国を守るためにギリギリの選択を迫られつつある台湾。年末も西側陣営に明らかな挑発を続けていた中国の姿勢は、日本国内の民間の不動産取引にも影響を与えている——山本一郎さんの月イチ連載です。
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2023-01-03 中央社フォーカス台湾
中国軍機の台湾海峡中間線越え、北側でも 学者は偶発的衝突に警鐘
国軍による台湾周辺での活動が活発化しており、12月31日から1月1日にかけては、複数の戦闘機が台湾海峡上の「中間線」を越えた。
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2022-12-31 TNL JP 編集部
台湾社会にも激震が……2022年「日本と台湾」記事の年間ランキングトップ10
2022年に配信してきたThe News Lensの記事から、「日本と台湾」をキーワードにして、特に注目度の高かった記事をランキング形式で振り返ります。
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2022-12-13 TNL タイワン編集部
六四事件、法輪功、台湾海峡危機… 中国共産党指導者 3代目 江沢民氏が上海で死去、在任中のキーワードは
1995年、江沢民は両岸関係の発展と中国の平和的統一の促進に関する8つの提案を打ち出し、平和的統一と「一国二制度」の理念を実現する方法を明示した。 2000年の台湾総統選挙前、両岸問題について問われた江氏は曹植の「豆を煮るに萁を燃やす」を暗誦していた。