王毅
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2023-07-28 川島真(KAWASHIMA.Shin)
秦剛外相解任で浮上する3つの可能性 「国より党」政治化する対外政策
就任半年余で解任された中国の秦剛外相。後任には前外相で外交を統括する王毅政治局委員が任命されるという異例の人事や、中国外務省ホームページから秦氏の情報が一斉に削除されたことなどから「事実上の更迭」と目されている。健康問題や香港のテレビ局の女性キャスターとの関係を問題視されて調査を受けているといった情報も取りざたされているが、確かな解任理由は発表されていない。前駐米大使でもあり「戦狼外交」の旗手とも目された秦氏。アジア政治外交史の専門家が中国の政治化する対外政策を念頭に、解任劇によって推察される3つの可能性を列挙した。
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2023-06-20 TNL JP 編集部
ブリンケン米国務長官、習近平主席と会談 関係安定化で一致も台湾問題では応酬
中国の習近平国家主席は19日、ブリンケン米国務長官と北京で会談し、「世界は安定した中米関係を必要としている」と述べ、対立する米中の緊張緩和に意欲を示した。ブリンケン氏も米中関係を改善させる意向を表明し、中国高官と対話継続の方針で一致。両政府は年内開催も視野に習氏とバイデン大統領の首脳会談を調整する。
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2023-06-19 TNL JP 編集部
関係改善模索で訪中のブリンケン米国務長官 台湾念頭に19日、米中外交トップが会談へ
2021年1月のバイデン政権発足後、国務長官を含めた米閣僚で初めて訪中したブリンケン米国務長官は18日、北京で中国の秦剛国務委員兼外相と会談。19日には中国外交担当トップの王毅・共産党政治局員と会談する。米中関係の悪化に歯止めをかけ、台湾問題や偶発的衝突の回避に向けた対話を確保する狙いだが、米国の保守系メディアからは、「外交政策の観点からは無意味」という声も上がっている。
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2023-04-03 TNL JP 編集部
蔡総統「中国は意図的に緊張を高めている」 人民軍10機が中間線越え 訪米で圧力強化
中米歴訪中の蔡英文総統は経由地、米ニューヨークの大手シンクタンク「ハドソン研究所」が開催したイベントで講演した。蔡氏は、「中国は意図的に緊張を高めているが、台湾は常に慎重かつ冷静に対応しており、台湾が双方の関係において責任を果たしていることを世界に示している」と述べた。一方、中国の戦闘機など延べ10機が1日、台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」中間線を越えた。蔡氏の訪米を受け、圧力を強めているとみられる。
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2023-02-20 TNL JP 編集部
偵察気球問題で露呈した中国の不協和音 米国務次官「習政権と軍に亀裂の可能性」
国防総省の高官は先週、米国上空に飛来した偵察気球の問題が表面化するまで、中国最高指導部はその気球の存在に気付いていなかった可能性が極めて高いと述べ、習近平国家主席と人民解放軍トップの間に亀裂が生じていると指摘した。