デカップリング
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2023-10-10 TNL Taiwan編集部
【台湾地政学サミット2023】ハーバード大学ナイ教授「米中対立は『新たな冷戦』と解釈すべきではない」
専門家によると、中国は経済的安定を生み出し、アジア太平洋地域での行動において信頼でき、透明性があり、オープンなプレーヤーとしてみなされる機会が数多くある一方、国家間の対立もあり、一つの岐路に差し掛かっているという。中国が未だにナショナリズムを主張し、台湾との統一を掲げるならば、この対立は、中国とより広範な世界経済に多大な損害を与えるとともに、甚大な人的被害をもたらすだろうとの見解を示した。
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2023-06-21 川島真(KAWASHIMA.Shin)
緊張から“対話”重視へ⁈日米中関係と台湾−2010年代からの変容と現在
台湾問題や先端半導体技術の規制を巡って米中関係が緊張の度合いをたかめるなか、ブリンケン米国務長官が6月18日から2日間の日程で訪中。秦剛国務委員兼外相をはじめ中国共産党外交部門トップの王毅政治局員、さらに習近平国家主席と会談した。約5年ぶり米国務長官の訪中で、ブリンケン氏は両国の意思疎通の維持の重要性を強調し、秦氏をワシントンに招待。秦氏も「適切な時期に」と応じたが、中国側が「核心的利益中の核心」とする台湾問題では平行線をたどったとみられる。アジア政治外交史が専門の川島真・東大大学院教授が日米中関係と台湾について、近年の変容ぶりをまとめた。
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2023-06-15 TNL Taiwan編集部
『フォーリン・ポリシー』:米中覇権争い・海底ケーブルが新たな「鉄のカーテン」に
世界的なデジタル化の進行により、将来より多くの海底ケーブル開発が必要となるが、新たな海底ケーブル計画は停滞している。海底ケーブル開発の停滞は経済的損失につながり、企業は政治的に不安定な水域での海底ケーブル計画を躊躇するであろうとブロー氏は指摘する。
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2023-02-14 近藤伸二 (KONDO Shinji)
対立激化でも高まる米国の「中国依存」【近藤伸二の一筆入魂】
米国と中国の貿易額が2022年、過去最高を更新した。貿易戦争の渦中で輸出入が増える背景には、米国や同盟国・友好国と中国の間で広がるデカップリング(切り離し)は安全保障にかかわる分野などごく一部でしか進まず、IT関連機器からプラスチック製品まで「世界の工場」として効率的な生産を可能にする中国への依存から抜け出せない構造がある。