訪米
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2023-05-25 樫山幸夫 (KASHIYAMA Yukio)
「西側連合」VS「露中枢軸」新冷戦の構図示した広島サミット【樫山幸夫の一刀両断】
G7広島サミットは久々に大きな成果を残した。各国首脳そろっての原爆慰霊碑献花、ウクライナのゼレンスキー大統領電撃訪日などドラマも少なくなかった。首脳声明は、ロシアを強く非難しただけでなく、中国に対しても「東シナ海及び南シナ海における状況を懸念」とけん制。G7が対ロシア問題の延長線上に中国を見すえたかっこうで、「西側同盟対中露枢軸」という〝新冷戦〟の構図が鮮明になった。その最前線、極東で中国と対峙する日本はどうするのか。
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2023-04-10 TNL JP 編集部
中国軍が台湾包囲、空と海で軍事演習 蔡総統・米下院議長会談への対抗措置
中国軍による台湾を取り囲む形での軍事演習は10日、3日間の日程を終了した。中国軍は戦闘機や駆逐艦が演習する映像を公開し、戦力を誇示。米国との関係を強化する台湾の蔡英文政権に圧力を加えた。9日には台湾海峡で中国、台湾それぞれの艦船約10隻ずつがにらみ合ったと伝えられる。
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2023-04-07 樫山幸夫 (KASHIYAMA Yukio)
【樫山幸夫の一刀両断】各国が注視した蔡英文総統と米下院議長の会談 台湾の存在感増大を証明
蔡英文総統と会談したマッカーシー米下院議長(共和党)は、「ゆるぎない支援」を表明した。台湾の総統の立ち寄りに制限を科していた米国は、中国が台頭し始めた2000年代に入ってから歓迎の方針に転じた。台湾の国際的な重要さが、それにあわせて増してきたためだ。米国だけでなく日本、欧州も関係強化を進めている。中国は存在を誇示すれば、それだけ台湾の影響力増大を許す結果になる。
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2023-04-06 中央社フォーカス台湾
中国空母「山東」が台湾南東沖航行 蔡総統と米下院議長の会談直前
台湾の国防部(国防省)は5日夜、中国の空母「山東」を中心とする編隊がバシー海峡を抜けた後、台湾の南東海域を航行したと発表した。
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2023-04-05 中央社フォーカス台湾
中国軍機9機、台湾の防空識別圏に進入
台湾んの国防部は4日、3日午前6時から4日午前6時までに中国の軍用機延べ20機が台湾海峡周辺を飛行しているのを確認し、うち9機が台湾海峡の暗黙のラインである中間線を台湾側に越えたり、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に進入したりしたと発表した。
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2023-04-04 中央社フォーカス台湾
蔡総統、米下院議長と会談へ 5日に米LA近郊で
外遊中の蔡英文総統が米西部時間5日、米ロサンゼルス近郊のシミバレーにあるレーガン大統領図書館でマッカーシー米下院議長(共和党)と会談することが分かった。マッカーシー氏の事務所、総統府が3日発表した。
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2023-04-03 TNL JP 編集部
蔡総統「中国は意図的に緊張を高めている」 人民軍10機が中間線越え 訪米で圧力強化
中米歴訪中の蔡英文総統は経由地、米ニューヨークの大手シンクタンク「ハドソン研究所」が開催したイベントで講演した。蔡氏は、「中国は意図的に緊張を高めているが、台湾は常に慎重かつ冷静に対応しており、台湾が双方の関係において責任を果たしていることを世界に示している」と述べた。一方、中国の戦闘機など延べ10機が1日、台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」中間線を越えた。蔡氏の訪米を受け、圧力を強めているとみられる。
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2023-03-30 TNL JP 編集部
中米歴訪の蔡総統が経由地NYに到着 中国は台米接触なら「必ず反撃を行う」
10日間の中米歴訪に出発した蔡英文総統は29日、経由地の米ニューヨークに到着した。米政府は「公式訪問ではない」としているが、中国は台湾独立を狙う挑発行為だと反発。ニューヨーク市内では蔡氏を歓迎する台湾支持者らが集まる一方、中国系住民らは五星紅旗を掲げて「裏切り者」などと叫び、抗議活動を展開した。
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2023-03-27 近藤伸二 (KONDO Shinji)
中国の「外交孤立化」策に追い込まれる台湾、2024年総統選の行方にも影響【近藤伸二の一筆入魂】
中米ホンジュラスは3月26日、台湾と断交し、中国と正式な外交関係を結んだ。蔡英文政権下の台湾と断交したのは9カ国目。これで台湾が外交関係を持つ国は13カ国に減少し、29日からの蔡英文総統の中米2カ国訪問に水をさされた形となった。2024年1月に迫った台湾・総統選を前に、中国は台湾の「外交孤立化」策を進める構えで、対抗する米国と合わせた両国の動向が、総統選の結果を左右する情勢となってきた。
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2023-03-10 近藤伸二 (KONDO Shinji)
訪米で「1歩後退、2歩前進」狙う台湾の蔡英文総統【近藤伸二の一筆入魂】
4月上旬に訪米予定の台湾の蔡英文総統は、滞在中、米下院議長との会談やレーガン記念図書館での講演などを調整中だ。実現すれば外交面で与党・民主進歩党の大きな得点となり、来年1月の総統選にも追い風となりそうだ。中国を過度に刺激したくない米側が下院議長訪台を見送ったことを受けての一手で、転んでもただでは起きない台湾のしたたかな一面が垣間見られるとともに、中国側の出方次第では両刃の剣となりかねない側面が懸念される。