中国人留学生
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2023-06-28 大熊雄一郎(OKUMA Yuichiro)
ポスト「天安門世代」の覚醒―習近平時代から脱出する若者たち―【大熊雄一郎の眼力】
1989年に中国の民主化を求めた人々らが武力弾圧された天安門事件から34年を迎えた6月4日、JR新宿駅南口(東京都新宿区)では犠牲者を追悼するイベントが開かれた。日本での集会はこれまで、事件当時の関係者が主導してきたが、今年は事件より後に生まれた中国人の若者が主催した。中国では天安門事件について語り継ぐことは許されず、その記憶は風化が進む。だが習近平指導部の強権的な統治に反発する若者たちの間で、30年余り前に政治改革を求め立ち上がった当時の学生たちへの共感が広がり始めている。
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2022-12-15 吉村剛史(YOSHIMURA.Takeshi)
【巨漢編集長のどすこい日記】① 「白紙革命」とクマのプーさん
The News Lens Japan編集長・吉村剛史が台湾海峡情勢や国際政治、その他最近の気になる話題について語る不定期連載コラム第1回。
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2022-12-15 安田峰俊 (YASUDA Minetoshi)
「白紙革命」が引き金?ゼロコロナ政策緩和も世界でくすぶる中国政府への抗議
先月25日に中国で始まったゼロコロナ政策と習近平政権に対する抗議活動は、参加者の多くが厳しい言論統制を象徴する白い紙を掲げていたことから「白紙革命」(白紙運動)と呼ばれ、一時は習政権発足以来最大の危機と目された。コロナ対策の大幅緩和で運動は沈静化したが、中国人留学生らによって国外にも運動は波及。日本では東京、名古屋、大阪などで関連する動きが見られている。「日本で白紙革命が誕生する現場」にいち早く駆けつけ、取材を続けているジャーナリストの安田峰俊氏が、中国社会の大きな変化を予兆させる今回の運動を解説した。