日本台湾交流協会
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2023-11-04 杉本拓朗(SUGIMOTO.Takuro)
【老台北がいた頃】④老台北の突然の訃報とその後の「縁」 今も続く「遺徳しのぶひとびと」との集い
自らを「愛日家」という造語で定義し、多くの日本人に、日本語世代の台湾人男性の典型として記憶された蔡焜燦(さい・こんさん)氏(1927~2017)。今年7月17日には七回忌を迎えた。日台交流の担い手が世代交代し、交流現場から「老台北」の面影が薄れゆくなか、かつて日台交流ツアーの最前線などに身を置き、生前の蔡氏と深い親交があった筆者が「老台北」との別れなどを振り返る。
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2023-10-03 伊藤佳代(ITO Kayo)
消えかけた「アワ」復興の萌芽 ルカイ族伝統の小米種子が半世紀ぶりに日本から里帰り
台湾原住民(先住民)の伝統料理の食材としておなじみの小米(アワ)は、食材としての役割だけでなく、各部族の文化精神を象徴する重要な文化的意義を持つ。高雄市中心部から車で約2時間ほど走った山岳地帯、ルカイ族が多く暮らす屏東県霧台郷の吉露村では、台風被害で小米の原種が消失してしまったが、過去に日本人研究者による調査で種子が日本に持ち帰られていたことが明らかになり、日台の大学研究機関の協力のもと、このほど日本から半世紀ぶりに吉露村へ返還されることになった。
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2023-06-21 川島真(KAWASHIMA.Shin)
緊張から“対話”重視へ⁈日米中関係と台湾−2010年代からの変容と現在
台湾問題や先端半導体技術の規制を巡って米中関係が緊張の度合いをたかめるなか、ブリンケン米国務長官が6月18日から2日間の日程で訪中。秦剛国務委員兼外相をはじめ中国共産党外交部門トップの王毅政治局員、さらに習近平国家主席と会談した。約5年ぶり米国務長官の訪中で、ブリンケン氏は両国の意思疎通の維持の重要性を強調し、秦氏をワシントンに招待。秦氏も「適切な時期に」と応じたが、中国側が「核心的利益中の核心」とする台湾問題では平行線をたどったとみられる。アジア政治外交史が専門の川島真・東大大学院教授が日米中関係と台湾について、近年の変容ぶりをまとめた。
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2023-04-22 TNL JP 編集部
「台湾有事は日本有事」激動の地域情勢を分析、討論 台湾日本研究院がシンポジウム開催
台湾の日本研究シンクタンク「台湾日本研究院」が、「インド太平洋と東アジア情勢の変化における日本研究-地域政治と地域経済の交差」と題するシンポジウムを開催。日本と台湾の研究者が東アジアと世界の現状を分析、討論した。
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2023-04-04 広橋賢蔵(HIROHASHI Kenzo)
安倍元首相は「台湾の真の友」⁈ 際立つ台湾社会の「アンベイ」像
賛否二分した国内の評価とは裏腹に「自由で開かれたインド太平洋戦略」や「地球儀を俯瞰する外交」などによって海外一般で高い評価を得た安倍晋三元首相。なかでも台湾での安倍氏人気は突出しており、今も多くの市民が「アンベイ」(安倍)と親しみを込めて話題にしている。台湾で帰化した台北在住のライター、広橋賢蔵氏が、台北で開催中の安倍氏の写真展に潜入し、来場者インタビューを通じて台湾社会の安倍氏像に肉薄した。
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2023-03-24 中央社フォーカス台湾
日本の窓口機関、京都橘吹奏楽部や在日台湾団体会長らを表彰 日台友好に寄与
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は23日、日台の友好関係に貢献したとして、昨年の双十国慶節(中華民国建国記念日)の祝賀式典で演奏を披露した京都橘高校吹奏楽部や在日台湾団体の連合組織「全日本台湾連合会」の趙中正会長ら1団体と4人を表彰した。
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2023-03-11 中央社フォーカス台湾
蔡総統「海外の人たちの助けになりたい」 震災から12年でメッセージ/台湾
台湾の蔡英文総統は11日、東日本大震災から12年がたったことを受け、日本語でツイッターを更新した。
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2023-01-23 吉村剛史(YOSHIMURA.Takeshi)
【巨漢編集長のどすこい日記】② 春節に思う日台関係の変容
The News Lens JAPAN編集長・吉村剛史が台湾海峡や国際政治、その他最近の気になる話題について語る不定期連載コラム第2回。
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2023-01-20 TNL Taiwan編集部
日本と台湾は「これからの100年、共に未来を語ることができるパートナー」
昨年12月に開かれた日台交流協会50周年記念式典に出席した台北事務所代表の泉裕泰氏は、「世界中を見渡してみても、日本と台湾のように近接して良好な関係を保っている例は一つも見当たらない。日本と台湾の関係は『唇亡齒寒』(一方が滅びると、他の一方の存在も危うくなる)のようなもので、かけがえのないパートナーなのです。 日本と台湾は、次の100年で、共に未来を語ることができると思います」と、日本と台湾の友好が永遠に続くよう、将来も交流を深めていきたいと語った。
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