安全保障
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2023-11-25 中央社フォーカス台湾
台湾 兵役義務期間の延長 蔡総統「自分の国は自分で守る信念持たせる」
蔡英文(さいえいぶん)台湾・総統は23日、中部・台中市の軍事施設を訪れ、新入義務兵を対象とした訓練の受け入れ状況を視察した。台湾で満18歳以上の男子に義務付けている兵役期間が来年1月1日から現行の4カ月から1年に延長されることについて蔡氏は、義務兵一人一人に守備と民間防衛の能力、自分の国は自分で守るという信念を持たせることを目標とすると語った。
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2023-11-06 TNL JP 編集部
岸田首相、比国と安全保障の連携強化確認 中国紙「紛争引き起こしたい日本の願望」
先週末、フィリピンを訪問した岸田首相は、自衛隊とフィリピン軍部隊の相互往来をスムーズにする「円滑化協定」の交渉開始で合意したと明らかにした。これには両国それぞれの領海でエスカレートする中国の攻撃的な海洋進出をけん制する狙いがある。この動きに中国国営メディアは、「混乱を生み出し、紛争を引き起こしたいという日本政府の願望だ」と伝えた。
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2023-10-19 李世輝 (LI Shihui)
台湾・総統選まで3カ月 カギ握る2大政党内「派閥抗争」という視点【李世暉の天秤】
中国が軍事的圧力を強化するなか、世界が注視する2024年台湾・総統選まであと3カ月。すでに主要3候補プラス1の水面下のせめぎ合いは始まっており、各2大政党内部の派閥間のせめぎ合いも見え隠れする。1996年の初の直接選実施以降の総統選は、それぞれ何がキーポイントで、2024年は一体何が焦点となるのか。台湾の政治大学教授で、シンクタンク・日本研究院理事長の李世暉氏は、次期総統選はまさに「派閥抗争こそがキーポイントになる」と指摘する。
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2023-10-17 中央社フォーカス台湾
台湾の半導体産業巡る環境「20、30年後には変わっている」 TSMC創業の張氏
半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(ちょうちゅうぼう)氏は14日、北部・新竹県で開催されたTSMCの運動会で報道陣の取材を受け、20、30年後の台湾の半導体産業を取り巻く環境は現在のような状況ではなくなる可能性があるとの見方を示した。
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2023-10-14 小笠原 欣幸 (OGASAWARA Yoshiyuki)
対中刺激を避けつつ2期8年の成果表明 台湾の蔡英文総統「双十節」スピーチ 「退任後に評価たかまる総統」か【小笠原欣幸の視線】
台湾では10月10日、辛亥革命(1911年)に由来し、事実上の“建国記念日”と位置付けられている「双十節」祝賀行事が行われ、蔡英文総統は総統府前の式典会場で登壇。台湾への軍事的圧力を強める中国に関し、台湾が自主建造した潜水艦の進水を誇示しつつ、「(中台両岸の)どちらも一方的に現状を変えることはできない」と述べ、「平和共存の道を発展させたい」などと、「現状維持」が平和のカギであると強調。日米など民主主義国家との連携姿勢を打ち出した。しかし馬英九前総統ら最大野党・中国国民党幹部らは「中華民国」色が希薄であることに不満を示して欠席。来年1月に総統選をひかえ与野党対立も鮮明になった。台湾の総統は最大任期が2期8年であるため、今回は蔡氏にとって最後の双十節演説。そこからどんな思いが読み解けるのか。台湾の政治に詳しい小笠原欣幸・東京外大名誉教授が分析した。
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2023-08-30 小原凡司 (OHARA Bonji)
戦いの中心は情報・通信 浮上する海底ケーブルの重要性と脆弱性-ネットワーク・セントリック・ウォーフェア【小原凡司の一斉回頭】
沖縄近海の光ファイバー海底ケーブルから中国製盗聴装置が発見されていたと在沖縄米軍向け雑誌が指摘していた問題は、本誌6月17日の報道を機に日本国内でも広く知られ、通信設備におけるセキュリティ対策の重要性が一気に注目を浴びた。実際に台湾の離島・馬祖島では、今年2月、台湾本島に通じる通信用海底ケーブル2本が1週間のうちに相次いで切断。1カ月以上通信障害が続く事例も発生した。安全保障において「ネットワーク中心の戦い」(ネットワーク・セントリック・ウォーフェア=NCW)が脚光を浴びるいま、日米安保や現代中国政治、外交・安全保障に詳しい筆者が、情報通信網の重要性をはじめ、日本をとりまく東アジアの安全保障を総括した。
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2023-08-13 TNL JP 編集部
国会議員「訪台ラッシュ」の背景に「国民感情」配慮もチラリ 「安全保障」「半導体」の向こう側
コロナ禍3年余の停滞を取り戻すかのように国会議員らの夏の外遊が相次いでいる。中でも今年は台湾を訪問するケースが突出して目立つ。ロシアのウクライナ侵攻に加え、覇権主義的姿勢を強める中国など日本を取り巻く安全保障環境が、経済も含めて急激に変化したことを印象付けているが、同時に「安近短外遊」は諸物価高騰や円安で海外旅行が縁遠くなった国民感情を意識している面もあるようだ。
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2023-08-09 中央社フォーカス台湾
蔡総統「台湾は地域発展の重要なパワーになれる」
台湾の蔡英文総統は8日、北部・台北市内で開かれた国際フォーラム「ケタガランフォーラム」に出席し、「台湾は地域の平和的発展と民主主義同盟の繁栄を育む重要なパワーになれる」との認識を示した。
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2023-08-07 中央社フォーカス台湾
自民・麻生副総裁、台湾入り 蔡総統と会談へ
自民党の麻生太郎副総裁が7日、台湾に到着した。3日間の日程で滞在し、蔡英文総統や頼清徳副総統と会談する予定です。
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2023-07-31 山本一郎
月イチ連載「山本一郎の#台湾の件」第16回:米民主党バイデン政権における台米関係変容の推移と、乗っかる日本に求められる柔軟性
通俗的に続いてきたアメリカの台湾問題における曖昧戦略は、現場レベルで言えば一定の条件下での台湾独立保障に近しい内容だと解釈されつつあるのもまた事実ーーバイデン政権の台湾政策やウクライナへの対応、かたや中国国内の経済事情や世界へのプレゼンスの変化を踏まえると、台湾情勢には光が見えつつあるのか否や……。山本一郎さんの月イチ連載です。