原住民族
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2023-08-13 台湾光華雑誌
人と森とのハーモニー 植樹を夢みる者 宋文生
屏東県霧台郷に住むルカイ族の宋文生は、若くして公務員の職を棄て、年長者に伴われて山林に分け入り、台湾固有種の樹木の植樹に携わる道を選んだ。過去40年間、植樹、伝統的な狩猟場・山林を保護整備することに一心不乱に力を注いできた。宋とその家族の私心を捨てた正義感に満ちた感動的な物語に触れる時、私たちは、自らが身をおく環境を大切にする気持ちを奮い立たせ、不毛の土地を緑化させることで、世界を動かすこともできるという信念を固くするだろう。
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2023-04-30 台湾光華雑誌
廃墟からの華麗なる転身――西拉雅(シラヤ) 国家風景区を訪ねる
世界的に海外旅行が再び盛んになり、台湾も海外からの観光客を歓迎している。そこで今月の『光華』は、西拉雅(シラヤ)国家風景区の、サステナビリティをコンセプトとする観光スポットを訪れてみた。かつての軍事訓練場を改造した緑の建築、農村の廃墟に新たな創意を取り入れた美しい大型のゲーム場、放置されていたビンロウ畑から生まれ変わったエコ農場、それに流木を利用したバイオリン作りを打ち出した小さな町などだ。長年にわたって放置されていた建物や土地が、どのように生まれ変わったのか、ぜひご覧いただきたい。
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2023-04-16 台湾光華雑誌
時間が醸し出す香りと滋味 食指が動く 台湾の肉の保存食
冷蔵設備などなかった時代、食材を長期間保存するのは容易なことではなかった。しかし、昔の人は天然の資源を用い、知恵と創意を発揮して、忘れがたい美味を生み出した。例えばイタリアのパルマハム、スペインのイベリコ豚の生ハム、金華ハム、湖南の臘肉などが挙げられる。
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2022-11-15 片倉真理 (KATAKURA Mari)
片倉真理の台湾探見ーー司馬庫斯(スマングス)~タイヤル族の仙郷と神秘の森を訪ねて
台湾最後の秘境と称される司馬庫斯(スマングス)では、タイヤル族が平等主義のもと、伝統を守りながら共同生活を送っている。行楽客に人気の観光スポットは樹齢2000年を超える巨木群。また、この一帯は日本統治時代初期にタイヤル族と日本軍が戦火を交えた土地でもある。