習近平
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2023-11-30 村田晃嗣(MURATA Kouji)
政治的安定、安保三文書実現…米中首脳会談で見えた岸田政権の急務
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席による1年ぶりの会談(11月15日、日本時 間16日午前)が実現した。ともに一時的安定を必要としていることが背景だが対立は構造的で、来年1月の台湾の総統選の結果など先行き次第では流動的だ。その後に実施される米大統領選をにらみ、日本に問われている課題も明確になった。
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2023-11-17 中央社フォーカス台湾
米中首脳会談 バイデン氏、対台湾姿勢崩さず 台湾・外交部「歓迎」
バイデン米大統領は15日、中国の習近平国家主席との首脳会談で、台湾海峡の平和と安定の維持に対する確固たる立場を改めて示した。台湾の外交部(外務省)劉永健(りゅうえいけん)報道官は16日の定例記者会見で「評価し、歓迎する」とコメントした。
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2023-11-17 中央社フォーカス台湾
APEC会場周辺などで習近平政権への抗議活動 中華民国国旗掲げる人も
中国の習近平国家主席がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のために米サンフランシスコを訪問している。これを受け習政権に反対の立場を取る人々は現地時間15日、サンフランシスコ各地で抗議活動を行った。
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2023-11-14 大熊雄一郎(OKUMA Yuichiro)
中国「最弱総理」李克強氏の死で垣間見えた「却って高まる存在感」の皮肉【大熊雄一郎の眼力】
中国で急逝した李克強前首相を追悼し、その功績を再評価する動きが出ている。改革派だった李氏を懐かしむ背景には、毛沢東時代に回帰するかのように改革を後退させ、景気低迷をもたらした現政権への不満もある。李氏は現役時代、習近平国家主席の「1強」体制の確立によって権限を奪われ、「史上最弱の総理」ともやゆされた。皮肉にも死去によって存在感を高めており、習指導部は追悼文の公開や集会を制限するなどして反政府行動につながらないよう神経をとがらせている。
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2023-08-04 西岡省二(NISHIOKA.Shoji)
中国・ロシア・北朝鮮“戦勝”軍事パレードで露呈した3カ国の微妙な距離感【西岡省二の羅針儀】
中国とロシアは、北朝鮮の「祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利70周年」(7月27日)を祝うイベントに代表団を送り込み、日米韓3カ国の結束に対抗するかのように中露朝の友好関係を誇示した。ただ、軍事パレードなどの一連の祝賀行事をつぶさに分析すると、中露朝は、米国を脅威とみなす点で共通するものの、対決姿勢を鮮明にする露朝に対し、関係改善を試みる中国が微妙に距離を置くという構図が浮き彫りになっている。
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2023-07-27 TNL JP 編集部
習政権、動静不明だった秦剛外相を解任 突然消息を絶った中国要人たちのその後
このひと月、動静不明だった中国の秦剛外相が解任された。外相という要職を就任からわずか半年余りで交代させるのは極めて異例で、香港の女性テレビ司会者との関係が理由との憶測が広まった。共産党内のライバルが、不倫騒動を利用して秦氏の失脚を図ったという陰謀論も浮上するなか、中国では過去にも突然姿を消した要人たちが多く存在した。
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2023-07-21 TNL JP 編集部
経済成長鈍化の中国、民間企業の活性化対策 習氏の外資締め付けが地方の投資促進に矛盾
中国の経済成長が鈍化する中、共産党と政府は民間企業のビジネス環境を改善するなど活性化策を打ち出しているものの、専門家はその効果に懐疑的だ。また、外資の参入を渇望する各都市は、西側企業から投資を引き出すのに躍起となる一方、習近平政権の安全保障政策が外資の対中投資を妨げるという矛盾を引き起こしている。
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2023-07-10 吉村剛史(YOSHIMURA.Takeshi)
沖縄で綱引き?中国が県知事訪中を歓迎、台湾は立法院長が与那国訪問も首里城復元用木材寄贈式を中止
沖縄県の玉城デニー知事が7月3日から7日まで中国を訪問し、李強首相と会談するなど厚遇を受けるなかで中国との交流促進姿勢をアピールした。一方、台湾の游錫堃(ゆう・しゃくこん)立法院長(国会議長に相当)は4日、台湾から船で沖縄県・与那国島を訪問し、今後の客船の定期航路開設や観光振興などに言及。また5日には台湾北東部の宜蘭県で、台湾から沖縄県に無償提供する首里城復元用のベニヒノキの寄贈式が予定されていたが、台湾側が突然式典を中止するなど、沖縄を舞台に中台両岸や中国と日米、中央と沖縄県の綱引きが垣間見える。
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2023-07-05 西岡省二(NISHIOKA.Shoji)
私も中国でスパイに疑われた!改正「反スパイ法」は果たして習近平政権の基盤を強化するか
中国では今月1日、スパイ行為の対象を広げた改正「反スパイ法」が施行され、日本では中国と接点を持つ幅広い層に警戒感が広がっている。当局が恣意的な判断で「スパイ行為」を認定する恐れがあり、中国への旅行・出張をためらう声も聞こえる。経済成長よりも政治的安定を優先せざるを得ない習近平政権の特殊性を露呈した形といえそうだ。実際に中国で取材中、スパイ行為を疑われ、摘発されたことのある筆者が改正「反スパイ法」が何を中国にもたらすのかを考察してみた。
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2023-07-04 TNL Taiwan編集部
バイデン大統領が習国家主席を「独裁者」と表現 ブリンケン国務長官訪中で埋まらぬ米中間の溝
バイデン米大統領は6月20日、カリフォルニア州で開かれた募金イベントに出席した際の演説で、今年2月に米国に飛来した中国の偵察用気球と見られるものを米軍が撃墜した際に、習近平中国国家主席は気球がそこにあることを知らなかったので激しく動揺したとの認識を示し「独裁者にとって、何が起きたかわからないというのは非常に大きな恥だろう」と指摘した。