習近平
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2023-08-04 西岡省二(NISHIOKA.Shoji)
中国・ロシア・北朝鮮“戦勝”軍事パレードで露呈した3カ国の微妙な距離感【西岡省二の羅針儀】
中国とロシアは、北朝鮮の「祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利70周年」(7月27日)を祝うイベントに代表団を送り込み、日米韓3カ国の結束に対抗するかのように中露朝の友好関係を誇示した。ただ、軍事パレードなどの一連の祝賀行事をつぶさに分析すると、中露朝は、米国を脅威とみなす点で共通するものの、対決姿勢を鮮明にする露朝に対し、関係改善を試みる中国が微妙に距離を置くという構図が浮き彫りになっている。
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2023-07-27 TNL JP 編集部
習政権、動静不明だった秦剛外相を解任 突然消息を絶った中国要人たちのその後
このひと月、動静不明だった中国の秦剛外相が解任された。外相という要職を就任からわずか半年余りで交代させるのは極めて異例で、香港の女性テレビ司会者との関係が理由との憶測が広まった。共産党内のライバルが、不倫騒動を利用して秦氏の失脚を図ったという陰謀論も浮上するなか、中国では過去にも突然姿を消した要人たちが多く存在した。
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2023-07-21 TNL JP 編集部
経済成長鈍化の中国、民間企業の活性化対策 習氏の外資締め付けが地方の投資促進に矛盾
中国の経済成長が鈍化する中、共産党と政府は民間企業のビジネス環境を改善するなど活性化策を打ち出しているものの、専門家はその効果に懐疑的だ。また、外資の参入を渇望する各都市は、西側企業から投資を引き出すのに躍起となる一方、習近平政権の安全保障政策が外資の対中投資を妨げるという矛盾を引き起こしている。
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2023-07-10 吉村剛史(YOSHIMURA.Takeshi)
沖縄で綱引き?中国が県知事訪中を歓迎、台湾は立法院長が与那国訪問も首里城復元用木材寄贈式を中止
沖縄県の玉城デニー知事が7月3日から7日まで中国を訪問し、李強首相と会談するなど厚遇を受けるなかで中国との交流促進姿勢をアピールした。一方、台湾の游錫堃(ゆう・しゃくこん)立法院長(国会議長に相当)は4日、台湾から船で沖縄県・与那国島を訪問し、今後の客船の定期航路開設や観光振興などに言及。また5日には台湾北東部の宜蘭県で、台湾から沖縄県に無償提供する首里城復元用のベニヒノキの寄贈式が予定されていたが、台湾側が突然式典を中止するなど、沖縄を舞台に中台両岸や中国と日米、中央と沖縄県の綱引きが垣間見える。
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2023-07-05 西岡省二(NISHIOKA.Shoji)
私も中国でスパイに疑われた!改正「反スパイ法」は果たして習近平政権の基盤を強化するか
中国では今月1日、スパイ行為の対象を広げた改正「反スパイ法」が施行され、日本では中国と接点を持つ幅広い層に警戒感が広がっている。当局が恣意的な判断で「スパイ行為」を認定する恐れがあり、中国への旅行・出張をためらう声も聞こえる。経済成長よりも政治的安定を優先せざるを得ない習近平政権の特殊性を露呈した形といえそうだ。実際に中国で取材中、スパイ行為を疑われ、摘発されたことのある筆者が改正「反スパイ法」が何を中国にもたらすのかを考察してみた。
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2023-07-04 TNL Taiwan編集部
バイデン大統領が習国家主席を「独裁者」と表現 ブリンケン国務長官訪中で埋まらぬ米中間の溝
バイデン米大統領は6月20日、カリフォルニア州で開かれた募金イベントに出席した際の演説で、今年2月に米国に飛来した中国の偵察用気球と見られるものを米軍が撃墜した際に、習近平中国国家主席は気球がそこにあることを知らなかったので激しく動揺したとの認識を示し「独裁者にとって、何が起きたかわからないというのは非常に大きな恥だろう」と指摘した。
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2023-07-03 TNL JP 編集部
中国、強化した改正「反スパイ法」を施行 外国企業のリスク拡大で「脱中国」加速か
中国でスパイ行為の取り締まりを強化する改正「反スパイ法」が1日に施行され、米情報機関は、中国で活動する米国など外国の企業や個人にとって拘束などのリスクが高まると強い懸念を表明した。スパイ行為の定義があいまいで「従来の事業活動が罰せられる可能性がある」としている。
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2023-06-28 大熊雄一郎(OKUMA Yuichiro)
ポスト「天安門世代」の覚醒―習近平時代から脱出する若者たち―【大熊雄一郎の眼力】
1989年に中国の民主化を求めた人々らが武力弾圧された天安門事件から34年を迎えた6月4日、JR新宿駅南口(東京都新宿区)では犠牲者を追悼するイベントが開かれた。日本での集会はこれまで、事件当時の関係者が主導してきたが、今年は事件より後に生まれた中国人の若者が主催した。中国では天安門事件について語り継ぐことは許されず、その記憶は風化が進む。だが習近平指導部の強権的な統治に反発する若者たちの間で、30年余り前に政治改革を求め立ち上がった当時の学生たちへの共感が広がり始めている。
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2023-05-02 TNL JP 編集部
中国が自国の経済情報〝ブラックボックス化〟 在留外国企業へ圧力を強化し、家宅捜索も
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは1日、中国が公式統計年鑑などに対する海外からのアクセスを制限、もしくは全面的に遮断することで、自国経済に関する情報を〝ブラックボックス化〟したことに、外国の企業や投資家らは警戒感を示していると報じた。
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2023-04-25 広橋賢蔵(HIROHASHI Kenzo)
「プーさん?」「いえオリジナルキャラ!」人気爆発ワッペン発案者が創作の舞台裏を激白
台湾の戦闘機パイロットが着用し、ユニークな図柄が世界中で話題となった一枚のワッペン。タイワンツキノワグマ(台湾黒熊)が、中国の習近平国家主席似と揶揄されるディズニー版「くまのプーさん」にパンチをお見舞いしているデザインだと誰もが思っていたが、発案者であるミリタリーグッズ店経営の男性によると、「私が創作したオリジナルキャラ」だという。あっという間に売り切れて、再入荷時期も未定という人気爆発「クマのシーさん」ワッペン誕生の舞台裏について直撃インタビューしてみた。