蒋介石
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2023-09-21 平井 敏晴 (HIRAI Toshiharu)
対台湾関係に揺れる韓国 現地有力紙が「断交」の過去に反省の視点
中国が覇権主義的姿勢を強めるなか、東アジアが揺れている。韓国では尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が米韓同盟や日本との連携強化重視に舵を切るなか、有力紙「中央日報」は1992年の韓中国交樹立に伴う台湾との断交について「台湾の人々が傷ついた」と題する論説文を掲載し、当時の韓国の外交姿勢を「反省」する視点を示すなど、言論面でもその揺らぎを象徴する動向が浮き彫りになっている。
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2023-07-29 加藤 秀彦 (KATO Hidehiko)
今も最前線の島で「毛沢東vs蒋介石」高粱酒の陰謀か【再会!台湾トラブル旅情・金門編】
阪急交通社(本社・大阪市)が発表した2023年夏休みの海外・国内旅行の予約人数による「人気旅行先ランキング」で、台湾が海外部門堂々の1位に輝き、2位以下の欧州、韓国、シンガポール、タイを突き放した。この流れを先取りするかのようにバイクで台湾一周の旅に乗り出した筆者は、台南で新型コロナ罹患というトラブルに遭遇するも多数の台湾の人々善意で乗り越え、不死鳥のごとく再起。今回は眼前に中国福建省・アモイ市などを望む離島・金門島へと旅立った。
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2023-06-17 中央社フォーカス台湾
国民党幹部らを輩出した名門校 講堂に飾る蒋介石肖像画の撤去決める/台湾
台湾の国立政治大学は、初代学長で元総統の蒋介石の肖像画を講堂から撤去し、校内の「蒋公銅像」のバス停の名称も改称することを決定した。学生会は、肖像画が統治者に対する崇拝を表現していると主張し、移行期の正義促進条例に基づいて提案した。学生会は、今後も校内にある党関係者の名がついた建物や肖像画について検討が必要だと強調した。
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2023-05-08 内海彰(UTSUMI Akira)
【内海彰のふぉるもさ言葉考】①中国語?台湾語?台湾の各言語はどう呼んで区別すべきなの?
オランダ、清国、大日本帝国…そして中華民国、統治者が次々に入れ替わってきた台湾の言語事情はまことに複雑だ。現在、「共通中国語」(マンダリンチャイニーズ)が多くの場面で使用されるが、「福建語」の流れにある「台湾語」を話す人々も多く、「客家(ハッカ)語」や原住民の各部族語なども存在する。1949年に蒋介石が「中華民国」ごと台湾に逃れてきたため、広大な中国大陸の各地の言語も流入しており、日本語の痕跡も少なからず残っている。台湾の中国語を「北京語」と表現すれば政治的意図を含むとも誤解されかねない。また、北京土着の北京語、つまり北京出身者の母語である北京語との差も大きいことから、台湾の中国語を北京語と呼ぶのは間違いだという意見もある。台湾在住26年の筆者が、台湾における各言語の区別表現を考察する。
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2023-03-25 梶山憲一(KAJIYAMA Kenichi)
【梶山憲一の街歩き台湾】① 北門の「台湾」 東門の「中国」
台湾で建築物を眺めていると、それが建造された時代背景をうかがい知ることができる。清朝時代、日本統治時代、そして戦後、大陸から「中華民国」ごと逃れてきた蒋介石・蒋経国時代など、それぞれに特徴がある。雑誌・書籍編集者として台湾でも活躍してきたベテランライターが、台湾の街角を散歩しつつ、台湾の素顔を紹介する。
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2023-02-28 中央社フォーカス台湾
「2・28事件」から76年 台北で記念イベント 蒋市長に謝罪求める声も/台湾
台湾の国民党政権に抵抗した台湾人が弾圧された「2・28事件」から76年となった28日、50以上の民間団体による記念イベントが台北市内であった。
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2023-02-06 今井清賀(いまい・せいが)
【バック蓬莱】②有村産業フェリー「飛龍」船上の担ぎ屋おじさん
民主化が進むとともに世相も激しく変化した台湾社会。いつの間にか見なくなった日常の光景や人々の交わり方も。仕事や研究活動を通じて長年台湾と向き合ってきた筆者が、ほんの少しむかしの台湾の姿を掘り起こし、振り返ります。今回はかつて日台間を結んだ国際定期航路フェリー船上の「担ぎ屋」や北部の港町・基隆の情景。
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2023-01-22 杜祖健(DU Zujian)Anthony T. Tu
【アンソニー・トゥ回顧録】② 吹き荒れた白色テロの嵐
日清戦争(1894~95)の結果、下関条約によって台湾は1945年まで約半世紀の間、大日本帝国の統治下に置かれた。台湾医学の先駆者となった杜聡明氏の三男として生まれ、戦後、米国で世界的な毒性学の権威となり、日本の大事件解決にも協力した杜祖健氏が、戦後の台湾を襲った白色テロの暴風を振り返り、台湾人としての心情を記録する。
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2022-10-26 TNL JP 編集部
野田秀樹さん作品公演中! 国家戯劇院のトリビア
演出家の野田秀樹さんと英国が誇る世界的なロックバンドQUEENのコラボレーションで生まれた舞台「Q:A Night At The Kabuki」の公演が25日から台北市の国家戯劇院で始まりました。松たか子さんをはじめ、上川隆也さん、広瀬すずさん、志尊淳さんら日本の豪華俳優陣が出演することで話題を呼んでいる舞台ですが、上演場所である国家戯劇院は、台湾の舞台芸術を代表する大規模劇場。日本との縁も深い同劇場にまつわるトリビアを紹介します。
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2022-09-29 中央社フォーカス台湾
円山ホテルの地下通路 西側の出口を開放/台湾
北部・台北市の老舗ホテル「円山大飯店」(グランドホテル台北)は28日、かつて緊急時の避難通路として設けた地下通路のうち、封鎖していた西側の出口を開放すると発表した。