気候変動
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2023-07-22 台湾光華雑誌
レジリエント・シティを目指して洪水と共生する道を歩む
かつてオランダ人は「世界は神が創ったが、オランダ(の大地)はオランダ人が造った」と誇らしげに語ったものだ。しかし21世紀に入ると、オランダ政府は「土地を河川に返す」ことを決めた。数世紀にわたって農地や居住地として利用してきた川沿いの土地を河川に返し、川の空間を拡張し、従来の遊水地や調節池としての機能を回復させようという考えである。
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2023-07-16 台湾光華雑誌
自然災害との共存を学ぶ ――防災の最前線はデータ分析
2022年は穏やかな一年ではなかった。気候変動による極端現象が頻発し、世界各地でさまざまな災害が発生した。ハリケーン「イアン」はアメリカとブラジルを襲って1000億米ドルの損害をもたらした。夏にはヨーロッパが熱波に見舞われ、山火事や干ばつが起き、パキスタンでは百年に一度というレベルの大洪水が起きて国土の8分の1が冠水した。2023年の年初にはトルコとシリアで大地震が発生した。それより先には、スマトラ島沖地震(インド洋大津波)や日本の311東日本大震災があり、誰もがショックを受け、無力感を覚えたものだ。人間は大自然の力にはかなわないのである。
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2023-07-11 SWI swissinfo.ch 日本語版
駆除か共存か 美しき侵略者「ティチーノ・ヤシ」
ティチーノ・ヤシ(シュロ)は市民や観光客に親しまれる南スイスのシンボルだが、生態系や環境への悪影響が懸念される侵略的外来種でもある。最近、気候変動がシュロや森林に及ぼす影響についての大規模な調査が行われた。
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2023-07-06 TNL JP 編集部
世界の平均気温が3日、観測史上最高を記録 専門家「人類と生態系にとって死刑宣告」
地球が熱波に見舞われている。世界の平均気温は3日、初めて摂氏17度を超えて観測史上最も暑い日となった。米国立環境予測センター(NCEP)によると、同日の世界の平均気温は摂氏17.01度で、2016年8月に記録した16.92度を更新した。化石燃料の燃焼によって発生する二酸化炭素排出量が増加の一途をたどっている脅威が浮き彫りになった。
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2023-05-18 TNL JP 編集部
中国リスク回避でEUがインドに急接近 環境問題では対立も経済では関係強化
インドとの関係強化を模索する欧州連合(EU)は16日、本部を置くブリュッセルでEU・インド貿易技術評議会の初会合を開いた。中国依存によるリスクを回避したいEUは、新たな大規模市場を求め、中国を抜いて人口世界一となったインドに急接近。インドにとっても中国への経済依存を軽減したいという共通の考えがあった。ドイツの公共放送DWがその背景に迫った―。
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2023-04-25 (OvO) オーヴォ
人類史上最大規模の植林プロジェクト 映画『グレート・グリーン・ウォール』公開
対策が急がれる気候変動の影響は世界中で表れていて、砂漠化が急速に進むアフリカもその一つだ。4月22日に公開された映画『グレート・グリーン・ウォール』は、そのアフリカに緑と夢“アフリカン・ドリーム”を再生させるために旅に出た、ミュージシャンで環境活動家のインナ・モジャさんを追った音楽ドキュメンタリーになっている。
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2023-04-21 SWI swissinfo.ch 日本語版
2050年までの気候中立目指すスイスの環境新法が国民投票へ
スイス有権者は6月18日の国民投票で、気候変動対策を盛り込んだ新法への是非を問われる。2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指し、家庭や企業への奨励予算が盛り込まれる一方、化石燃料の使用を禁止する案は削除されている。
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2023-04-04 (OvO) オーヴォ
気候変動問題との同時解決を 「生物多様性スクール2023」
世界自然保護基金(WWF)ジャパンの生物多様性スクール2023 第2回「生物多様性と海」が4月7日に開かれる。
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2023-03-17 TNL JP 編集部
昨年PM2.5で急激に悪化した大気汚染 WHO基準満たしたのは13の国・地域だけ
スイスのIT企業IQAir社が今週発表した調査結果によると、地球の大気汚染は急激に進み、昨年、健全な大気質に関する世界保健機関(WHO)の基準を満たしたのは、世界でわずか13の国・地域だけだった。その主な原因は化石燃料の使用と、気候変動がもたらした山火事だという。
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2023-02-16 TNL Taiwan編集部
世界が激動した2022年は明るい年とは言い難いが…それでも心強くてポジティブなニュースもあった
一見、悪いことだらけの2022年だが、よく見てみると脱化石燃料の加速、核融合技術の進歩、エチオピア内戦の永久停戦など激動したわりには明るいニュースもあった。