ウクライナ戦争
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2023-03-08 TNL JP 編集部
激戦続く要衝バフムトでワグネルが露軍に不満 「弾薬供給されず、軍司令部へも立ち入り禁止」
ウクライナのシルスキー陸軍司令官は今週、ロシア軍の攻勢で激戦となっている東部ドネツク州の要衝バフムトでの戦闘が、これまでで「最も緊迫した局面」を迎えていると警戒感を示した。一方、最前線に多くの戦闘員を送っているロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップは、露軍からの銃弾の補給がなく、軍司令部との面会も拒否されるなど、両者の溝がさらに深まったことを明らかにした。
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2023-02-19 SWI swissinfo.ch 日本語版
最大の制裁は人材流出 打倒プーチン狙うホドルコフスキー氏
ミハイル・ホドルコフスキー氏は他の著名なロシア人と共にウラジーミル・プーチン大統領と戦っている。好戦主義者プーチンに戦争をやめさせる方法として有能な人材の国外流出を画策し、スイスをモデルに未来のロシアを構想する。
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2023-02-17 小笠原 欣幸
【小笠原欣幸の視線】総統選にも影響必至!米国は台湾を見棄てるという対米不信「疑米論」が広がる背景
この1年ロシアのウクライナ侵攻に揺れた国際社会は、延長線上に台湾海峡を想像し、周辺の動静を注視の的としてきた。だが当の台湾では、これまで特に安全保障面で頼りにしてきたはずの米国に対する見方に微妙な変化が生じているという。「当てにしても、最後は見捨てられる」という疑念だ。「親米」の台湾ではこれまで主流ではなかった見方が、ここへきて急にネット上などで目につくようになった背景とは。
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2023-01-30 村田晃嗣(むらた・こうじ)
【村田晃嗣が斬る!】着実な外交で真の激動に備えよ カギ握る内政の安定
欧州ではウクライナでの戦火がやまず、東アジアも台湾海峡の暗雲を包含したまま迎えた2023年。気鋭の論客として知られる国際政治学者、村田晃嗣・同志社大教授は、台湾の総統選をはじめ、ロシア、ウクライナの大統領選、米大統領選などを控えた2024年にこそ、真の国際政治の激動がやってくると指摘する。それゆえこの1年、日本は着実な外交・安全保障政策で歩を進めねば危ういが、それは内政の安定が維持できるかどうかにかかっている。
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2023-01-20 TNL JP 編集部
露民間軍事会社ワグネルの元指揮官が亡命 ベラルーシはロシアの参戦圧力で苦肉の策
ウクライナ侵攻の失敗で、じり貧のプーチン露大統領にとって、〝頼みの綱〟でもあるロシアの民間軍事会社「ワグネル・グループ」の元指揮官がノルウェーに逃亡し、亡命申請していることが分かった。一方、プーチン氏からの参戦圧力が高まるベラルーシのルカシェンコ大統領は、苦肉の策として〝ベラルーシ版ワグネル〟の投入準備を急いでいるという。
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2022-12-23 TNL JP 編集部
ゼレンスキー氏が訪米、支援継続を訴え ロシアは新型ICBMを初の実戦配備へ
2月24日にロシアによる侵攻が始まって以来、初めてウクライナを離れたゼレンスキー大統領は21日、米ワシントンに到着した。ホワイトハウスでバイデン氏と会談した後、米連邦議会で演説し、米国による軍事・経済支援などに謝意を示すとともに、これからも超党派による手厚い支援を継続するよう呼びかけた。一方、ロシアのプーチン大統領は新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)初の実戦配備を表明。西側をけん制する狙いとみられる。
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2022-12-14 TNL JP 編集部
悪名高い傭兵部隊ワグネルが壊滅的被害 ウクライナ軍が東部ルハンシクの拠点破壊
ウクライナ東部のルハンシク州を占領するロシア軍の傭兵部隊の拠点が、ウクライナ軍の攻撃により壊滅的被害を受け、多数の兵士が死亡したと同州のハイダイ知事が今週明らかにした。傭兵部隊が所属するのは、悪名高いロシアの民間軍事企業ワグネル・グループ。〝プーチンの料理人〟と呼ばれるエフゲニー・プリゴジン氏が創設した組織で、同州の前線に〝捨て駒〟のように数千人の兵士を送っているという。
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2022-12-05 TNL JP 編集部
ベラルーシがついにウクライナ侵攻に参戦か プーチン氏に追い詰められたルカシェンコ氏
ロシアのプーチン大統領の〝忠犬〟と揶揄(やゆ)されるベラルーシのルカシェンコ大統領。これまでウクライナへの派兵を避けてきたが、ここにきて露・ベ両国の兵力が「1つの軍」として機能するよう参戦準備を始めたことを明らかにした。側近だった外相が先日、突然死したことも重なり、ルカシェンコ氏はプーチン氏の派兵要請を拒否し続けると、暗殺されるのではないかと疑心暗鬼に陥っていると英米メディアが報じている。
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2022-11-16 TNL JP 編集部
G20、対ロシアで参加国の足並みそろわず 東南アジア諸国はそれぞれの思惑に隔たり
主要20か国の首脳会議(G20)が15日、インドネシアのバリ島で開幕したが、招待されていたプーチン露大統領は欠席。ウクライナに侵攻したロシアへの対応をめぐり、開幕から参加国の足並みの乱れが露呈している。特に東南アジア諸国は消極的で、中でもベトナムなどインドシナ3国は西側と大きな隔たりがある。その理由を探った。
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2022-11-09 TNL JP 編集部
兵力の消耗激しいロシアは元服役囚を招集 露民間軍事会社「ワグネル」は受刑者も募集
ロシアのショイグ国防相は10月末、部分動員令に基づく予備役30万人の招集が完了し、うち8万2000人がウクライナの前線に送られたとプーチン大統領に報告した。だが、ウクライナ軍の猛攻により、南部ヘルソン州ではわずか1日でロシア兵950人が死亡し、東部ルハンシク州でも1個大隊500人以上がほぼ全滅したと報じられた。兵力の消耗が確実に加速し、焦りを隠せなくなったプーチン氏は、元服役囚の招集も決めた。