ウクライナ戦争
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2023-09-19 TNL JP 編集部
中国が「心中穏やかでない」理由とは ロシア・北朝鮮が蜜月関係アピール
先週ロシアを訪問した金正恩朝鮮労働党総書記は、プーチン露大統領との首脳会談のほか、ショイグ国防相とも「実務的な問題で建設的な意見」を交わし、ロシア艦隊を視察した。ロシアは正恩氏を国賓待遇で歓迎し、両国は互いに蜜月関係をアピール。ところが、これに心中穏やかではないのが中国だ。その理由とは―。
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2023-08-30 小原凡司 (OHARA Bonji)
戦いの中心は情報・通信 浮上する海底ケーブルの重要性と脆弱性-ネットワーク・セントリック・ウォーフェア【小原凡司の一斉回頭】
沖縄近海の光ファイバー海底ケーブルから中国製盗聴装置が発見されていたと在沖縄米軍向け雑誌が指摘していた問題は、本誌6月17日の報道を機に日本国内でも広く知られ、通信設備におけるセキュリティ対策の重要性が一気に注目を浴びた。実際に台湾の離島・馬祖島では、今年2月、台湾本島に通じる通信用海底ケーブル2本が1週間のうちに相次いで切断。1カ月以上通信障害が続く事例も発生した。安全保障において「ネットワーク中心の戦い」(ネットワーク・セントリック・ウォーフェア=NCW)が脚光を浴びるいま、日米安保や現代中国政治、外交・安全保障に詳しい筆者が、情報通信網の重要性をはじめ、日本をとりまく東アジアの安全保障を総括した。
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2023-07-13 TNL JP 編集部
NATO首脳会議、中国の覇権主義に強い懸念 事務総長「今日のウクライナは明日のアジア」
11日から2日間の日程でリトアニアの首都ビリニュスで行われた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に、日本の岸田首相らアジア太平洋4か国の首脳も出席した。同会議は共同声明を発表し、「中国の野心と威圧的政策は、NATOの利益や安全、価値観への挑戦」と明記。今回の同首脳会議は、主要な安全保障問題がウクライナだけではないことを示した。
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2023-07-10 TNL JP 編集部
米がウクライナ支援決めたクラスター弾とは ゼレンスキー大統領が供与を求めるワケ
ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援で、米国が殺傷能力の高いクラスター(集束)弾の供与を決めたことについて、英国やスペインなど北大西洋条約機構(NATO)加盟国の一部は、使用や供与自体に反対する立場を表明。NATO内の温度差が浮き彫りになっている。英BBCはゼレンスキー大統領がクラスター弾を求める理由を解説した。
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2023-06-17 SWI swissinfo.ch 日本語版
スイスの商社とロシア産石油を巡る不透明な世界とのつながり
2022年2月のウクライナ侵攻後、ロシアに対する欧米の制裁措置が世界の石油取引に激震を与えている。
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2023-06-14 TNL Taiwan編集部
台湾・黒熊学院CEO「『民兵』でも『民間防衛』でもない。『全民防衛』を推進したい」
ロシアによるウクライナ侵攻を機に台湾有事の懸念が高まる中、台湾では一般市民に軍事的な専門知識や技術を教授する民間団体が増加している。数ある団体の中でも2021年設立の「黒熊学院」は、当初はボランティア団体として活用していたが、22年夏に半導体受託生産大手の聯華電子(UMC)の創業者、曹興誠氏が巨額の私財を提供すると発表したことで大きな注目を集めた。同学院の何澄輝CEOは、学院のカリキュラムは外的な脅威に順応し、対応できる「社会的レジリエンス」の向上に重きを置いていると話し、軍事支援だけにとどまらず、戦争の脅威に晒されても社会の基本的な営みを維持できる「全国民による防衛」を実現することが「現代の戦争に勝つことができる」と強調する。(本記事は2023年1月3日公開のThe News Lens「【關鍵專訪】黑熊學院執行長何澄輝:不是「民兵」也不是「民防」,我們要推廣的是「全民防衛」」の翻訳記事)
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2023-06-07 TNL JP 編集部
ザポリージャ原発、ダム決壊で死者多数か IAEA「数か月は冷却用の取水が可能」
ウクライナ軍の南部作戦司令部は6日、ロシア軍がドニエプル川のカホフカ水力発電所のダムを爆破し、決壊したと発表。欧州最大のザポリージャ原発はこのダムの貯水池から冷却水を取り込んでいる。南部ヘルソン州のプロクジン知事は、ダム決壊による下流域の洪水で、ウクライナ側が支配するドニエプル川西岸だけで住民約1万7000人が危険にさらされるとし、米当局者は「多数の死者が出た恐れがある」と述べた。
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2023-06-01 TNL JP 編集部
ウクライナがモスクワを無人機攻撃との報道 プーチン大統領「明らかなテロ行為」と非難
ロシアのプーチン大統領は、5月30日のモスクワへのドローン(無人機)攻撃について、「明らかなテロ行為だ」と述べ、ウクライナを非難した。数日前にウクライナ軍の情報機関本部を攻撃したことを明らかにし、今回のドローン攻撃はこれに対する報復だとの見方を示した。また、同国の有力議員は「第2次世界大戦以来、最も危険な首都攻撃」だと表現した。
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2023-05-26 TNL JP 編集部
プリゴジン氏、ウクライナ侵攻は露国に逆火 「ロシア革命のような混乱起きる」と警告
ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの完全制圧を宣言したばかりのロシアの民間軍事会社ワグネル・グループ創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、今回の軍事作戦はバックファイアを起こしており、裕福なエリート層が軍事作戦にもっと積極的に関与しなければ、1917年のロシア革命と同様の混乱を招くことになると警告した。
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2023-05-25 樫山幸夫 (KASHIYAMA Yukio)
「西側連合」VS「露中枢軸」新冷戦の構図示した広島サミット【樫山幸夫の一刀両断】
G7広島サミットは久々に大きな成果を残した。各国首脳そろっての原爆慰霊碑献花、ウクライナのゼレンスキー大統領電撃訪日などドラマも少なくなかった。首脳声明は、ロシアを強く非難しただけでなく、中国に対しても「東シナ海及び南シナ海における状況を懸念」とけん制。G7が対ロシア問題の延長線上に中国を見すえたかっこうで、「西側同盟対中露枢軸」という〝新冷戦〟の構図が鮮明になった。その最前線、極東で中国と対峙する日本はどうするのか。