ウクライナ戦争
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2023-01-30 村田晃嗣(むらた・こうじ)
【村田晃嗣が斬る!】着実な外交で真の激動に備えよ カギ握る内政の安定
欧州ではウクライナでの戦火がやまず、東アジアも台湾海峡の暗雲を包含したまま迎えた2023年。気鋭の論客として知られる国際政治学者、村田晃嗣・同志社大教授は、台湾の総統選をはじめ、ロシア、ウクライナの大統領選、米大統領選などを控えた2024年にこそ、真の国際政治の激動がやってくると指摘する。それゆえこの1年、日本は着実な外交・安全保障政策で歩を進めねば危ういが、それは内政の安定が維持できるかどうかにかかっている。
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2023-01-20 TNL JP 編集部
露民間軍事会社ワグネルの元指揮官が亡命 ベラルーシはロシアの参戦圧力で苦肉の策
ウクライナ侵攻の失敗で、じり貧のプーチン露大統領にとって、〝頼みの綱〟でもあるロシアの民間軍事会社「ワグネル・グループ」の元指揮官がノルウェーに逃亡し、亡命申請していることが分かった。一方、プーチン氏からの参戦圧力が高まるベラルーシのルカシェンコ大統領は、苦肉の策として〝ベラルーシ版ワグネル〟の投入準備を急いでいるという。
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2022-12-23 TNL JP 編集部
ゼレンスキー氏が訪米、支援継続を訴え ロシアは新型ICBMを初の実戦配備へ
2月24日にロシアによる侵攻が始まって以来、初めてウクライナを離れたゼレンスキー大統領は21日、米ワシントンに到着した。ホワイトハウスでバイデン氏と会談した後、米連邦議会で演説し、米国による軍事・経済支援などに謝意を示すとともに、これからも超党派による手厚い支援を継続するよう呼びかけた。一方、ロシアのプーチン大統領は新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)初の実戦配備を表明。西側をけん制する狙いとみられる。
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2022-12-14 TNL JP 編集部
悪名高い傭兵部隊ワグネルが壊滅的被害 ウクライナ軍が東部ルハンシクの拠点破壊
ウクライナ東部のルハンシク州を占領するロシア軍の傭兵部隊の拠点が、ウクライナ軍の攻撃により壊滅的被害を受け、多数の兵士が死亡したと同州のハイダイ知事が今週明らかにした。傭兵部隊が所属するのは、悪名高いロシアの民間軍事企業ワグネル・グループ。〝プーチンの料理人〟と呼ばれるエフゲニー・プリゴジン氏が創設した組織で、同州の前線に〝捨て駒〟のように数千人の兵士を送っているという。
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2022-12-05 TNL JP 編集部
ベラルーシがついにウクライナ侵攻に参戦か プーチン氏に追い詰められたルカシェンコ氏
ロシアのプーチン大統領の〝忠犬〟と揶揄(やゆ)されるベラルーシのルカシェンコ大統領。これまでウクライナへの派兵を避けてきたが、ここにきて露・ベ両国の兵力が「1つの軍」として機能するよう参戦準備を始めたことを明らかにした。側近だった外相が先日、突然死したことも重なり、ルカシェンコ氏はプーチン氏の派兵要請を拒否し続けると、暗殺されるのではないかと疑心暗鬼に陥っていると英米メディアが報じている。
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2022-11-16 TNL JP 編集部
G20、対ロシアで参加国の足並みそろわず 東南アジア諸国はそれぞれの思惑に隔たり
主要20か国の首脳会議(G20)が15日、インドネシアのバリ島で開幕したが、招待されていたプーチン露大統領は欠席。ウクライナに侵攻したロシアへの対応をめぐり、開幕から参加国の足並みの乱れが露呈している。特に東南アジア諸国は消極的で、中でもベトナムなどインドシナ3国は西側と大きな隔たりがある。その理由を探った。
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2022-11-09 TNL JP 編集部
兵力の消耗激しいロシアは元服役囚を招集 露民間軍事会社「ワグネル」は受刑者も募集
ロシアのショイグ国防相は10月末、部分動員令に基づく予備役30万人の招集が完了し、うち8万2000人がウクライナの前線に送られたとプーチン大統領に報告した。だが、ウクライナ軍の猛攻により、南部ヘルソン州ではわずか1日でロシア兵950人が死亡し、東部ルハンシク州でも1個大隊500人以上がほぼ全滅したと報じられた。兵力の消耗が確実に加速し、焦りを隠せなくなったプーチン氏は、元服役囚の招集も決めた。
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2022-07-25 TNL JP 編集部
ウクライナ戦争で存在感示すトルコ大統領 エルドアン氏はバイデン政権の悩みの種
ロシアがウクライナの穀物輸出阻止を解除することで両国が22日に合意した裏には、トルコのエルドアン大統領による仲介があった。エルドアン氏は、両国の代表をイスタンブールにそびえるオスマン帝国の宮殿に招き、そこでグテーレス国連事務総長の隣に座り、この合意は「人類全体に利益をもたらす」と強調し、自らの存在感の大きさを示してみせた。だが、米バイデン政権にとって、エルドアン氏は大きな頭痛の種になっていると米紙ニューヨーク・タイムズが伝えている。その理由とは―。
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2022-07-22 TNL JP 編集部
ウクライナ国防相「戦場は貴重な実験場」 武器メーカーに新兵器の提供を呼び掛け
米国のオースティン国防長官は今週、ウクライナ軍が米国供与の高機動ロケット砲システム・HIMARS(ハイマース)を効果的に使い、大きな戦果を出していると説明した。ウクライナのレズニコウ国防相も、ハイマースにより約30か所のロシア軍の指令所や弾薬庫を破壊したと報告。同時に新兵器開発にとって戦場は「貴重な実験場」だとして、パートナー国の兵器メーカーに新兵器を提供するよう訴えた。
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2022-06-07 TNL JP 編集部
米英がウクライナに遠距離ロケット砲供与へ プーチン氏「新たな対象攻撃する」と猛反発
米英が連携して進めるウクライナへの多連装ロケット砲の供与をめぐり、ロシアのプーチン大統領は、「これまで標的としていなかった対象を攻撃する」として、強く反発。5日には再びウクライナ首都キーウ近郊に遠距離ミサイルで攻撃し、西側の動きをけん制した。多連装ロケット砲とはどういう武器なのか。