米中関係
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2023-09-22 TNL JP 編集部
上海の米企業「中国の重要性引き下げ」米中関係の不確実性で東南アジアにシフト
上海の米国商工会議所が実施した会員への調査によると、中国に進出している米企業は、技術や貿易などをめぐる問題により米国との関係悪化が事業の大きな障害になり、海外の投資先として中国から東南アジアにシフトしていることが分かった。
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2023-07-13 TNL Taiwan編集部
ホワイトハウスがAIチップの対中輸出規制を拡大する意向、エヌビディア「米半導体産業に打撃を与え、中国市場を永遠に失う」と警告
エヌビディアは29日、今回の中国向けAIチップ輸出規制の報道について、もしこれが実施されれば、米国の半導体産業は長期的に多大なコスト負担増となり、米中関係を再び悪化させることになるとの声明を出した。
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2023-07-04 TNL Taiwan編集部
バイデン大統領が習国家主席を「独裁者」と表現 ブリンケン国務長官訪中で埋まらぬ米中間の溝
バイデン米大統領は6月20日、カリフォルニア州で開かれた募金イベントに出席した際の演説で、今年2月に米国に飛来した中国の偵察用気球と見られるものを米軍が撃墜した際に、習近平中国国家主席は気球がそこにあることを知らなかったので激しく動揺したとの認識を示し「独裁者にとって、何が起きたかわからないというのは非常に大きな恥だろう」と指摘した。
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2023-06-21 川島真(KAWASHIMA.Shin)
緊張から“対話”重視へ⁈日米中関係と台湾−2010年代からの変容と現在
台湾問題や先端半導体技術の規制を巡って米中関係が緊張の度合いをたかめるなか、ブリンケン米国務長官が6月18日から2日間の日程で訪中。秦剛国務委員兼外相をはじめ中国共産党外交部門トップの王毅政治局員、さらに習近平国家主席と会談した。約5年ぶり米国務長官の訪中で、ブリンケン氏は両国の意思疎通の維持の重要性を強調し、秦氏をワシントンに招待。秦氏も「適切な時期に」と応じたが、中国側が「核心的利益中の核心」とする台湾問題では平行線をたどったとみられる。アジア政治外交史が専門の川島真・東大大学院教授が日米中関係と台湾について、近年の変容ぶりをまとめた。
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2023-06-20 TNL JP 編集部
ブリンケン米国務長官、習近平主席と会談 関係安定化で一致も台湾問題では応酬
中国の習近平国家主席は19日、ブリンケン米国務長官と北京で会談し、「世界は安定した中米関係を必要としている」と述べ、対立する米中の緊張緩和に意欲を示した。ブリンケン氏も米中関係を改善させる意向を表明し、中国高官と対話継続の方針で一致。両政府は年内開催も視野に習氏とバイデン大統領の首脳会談を調整する。
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2023-06-05 TNL JP 編集部
台湾海峡で中国軍艦が米軍艦に〝幅寄せ〟 アジア安全保障会議では米中が批判の応酬
台湾海峡を通過していた米海軍のミサイル駆逐艦チャンフーンに対し、中国軍艦が約140メートルの近距離まで接近したとして、米インド太平洋軍は5日までに声明を発表し、中国軍艦の行為が危険で、「国際水域で安全に航行するという海上のルールに違反する」と非難した。先週末にシンガポールで開催されていた「アジア安全保障会議」では米中双方が批判を応酬し、対立が際立った。
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2023-05-25 TNL JP 編集部
米フロリダ州で特定外国人の不動産所有制限 7月施行の新法めぐり中国人4人「違憲」と提訴
米フロリダ州で7月から施行される、中国人など特定国からの外国人に対して不動産の取得を禁じる新たな州法をめぐり、同州で働き、暮らす4人の中国人が同州政府を相手取り訴訟を起こした。
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2023-03-30 TNL JP 編集部
中米歴訪の蔡総統が経由地NYに到着 中国は台米接触なら「必ず反撃を行う」
10日間の中米歴訪に出発した蔡英文総統は29日、経由地の米ニューヨークに到着した。米政府は「公式訪問ではない」としているが、中国は台湾独立を狙う挑発行為だと反発。ニューヨーク市内では蔡氏を歓迎する台湾支持者らが集まる一方、中国系住民らは五星紅旗を掲げて「裏切り者」などと叫び、抗議活動を展開した。
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2023-03-15 TNL JP 編集部
米英豪「オーカス」が対中国で抑止力強化策 オーストラリアに30年代原潜最大5隻配備へ
米国、英国、オーストラリア3か国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」は13日(日本時間14日)、米西部サンディエゴで首脳会談を開き、オーストラリアへの原子力潜水艦導入計画を発表した。同国が2030年代に米国の原潜を最大5隻調達し配備し、台湾周辺や南シナ海で海洋進出を続ける中国への抑止力強化を図る。
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2023-03-03 門間理良 (MOMMA Rira)
【門間理良の寸鉄】中国による武力侵攻と認知作戦に対処すべき台湾と日米
ウクライナ情勢とともに、「台湾海峡の平和と安定」が世界注視の的となっているが、「台湾有事」は中国にとってかなりリスクの大きな軍事的ギャンブルだ。ただし常に合理的判断が優先されるという保証がないのも事実。有事勃発の場合、離島奪取といった直接的な軍事行動以外にも、「戦わずして勝つ」という認知領域のせめぎ合いをも念頭に置かねばならず、台湾と日米の抑止力整備の重要性は増している。