林玉山
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2023-09-24 台湾光華雑誌
台湾美術の光 次の世代へ託す文化の灯
この2年間、台湾美術界は大変な盛り上がりを見せている。半世紀近く姿を消していた大理石の裸体像「甘露水」が再び出現し、国宝に指定された。「不朽の青春-台湾美術再発見」「光-台湾文化の啓蒙と自覚」「人・間-陳澄波と画廊」「台湾土・自由水-黄土水芸術生命の復活」など、台湾の先駆的な芸術家に関する展覧会も次々と開催された。また美術史学者・顔娟英と蔡家丘の共同企画で、23名の研究者による共著『台湾美術両百年』が出版され、質が高く売れ行きもよい同著は、一般の人々に台湾美術への扉を開くことになった。これまで長きにわたり、台湾の美術界にこうした活気などなかったと、誰が想像できるだろうか。