スパイ行為
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2023-10-03 西岡省二(NISHIOKA.Shoji)
中国へそんたく?対米交渉見限り?…「お騒がせ」米兵を追放した北朝鮮の思惑【西岡省二の羅針儀】
韓国と北朝鮮を隔てる南北軍事境界線の板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)で今年7月、北朝鮮に無断で越境した米国陸軍2等兵が米側に引き渡された。仲介に入った中国にそんたくしたからなのか、米朝間の駆け引きの結果、「米国は譲歩しない」と見限ったからなのか――北朝鮮が一方的に米兵を追放した真意は定かではない。ひとまず、北朝鮮が「敵国の国民」を追い出したことで事件は区切りを迎え、「お騒がせ」2等兵は米軍内で処分を受けることになる。
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2023-07-05 西岡省二(NISHIOKA.Shoji)
私も中国でスパイに疑われた!改正「反スパイ法」は果たして習近平政権の基盤を強化するか
中国では今月1日、スパイ行為の対象を広げた改正「反スパイ法」が施行され、日本では中国と接点を持つ幅広い層に警戒感が広がっている。当局が恣意的な判断で「スパイ行為」を認定する恐れがあり、中国への旅行・出張をためらう声も聞こえる。経済成長よりも政治的安定を優先せざるを得ない習近平政権の特殊性を露呈した形といえそうだ。実際に中国で取材中、スパイ行為を疑われ、摘発されたことのある筆者が改正「反スパイ法」が何を中国にもたらすのかを考察してみた。
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2023-04-28 TNL JP 編集部
「台湾有事は日本有事」に「荒唐無稽」「日本の民衆は火中に連れ込まれる」とけん制 呉江浩・駐日中国大使会見
中国の呉江浩駐日大使は28日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、現在の日中関係について「重大な岐路に立つ」との認識を示したうえで、「いわゆる『台湾有事は日本有事』という見方は荒唐無稽」「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」などとけん制。あらためて台湾問題で「平和統一を求めるが武力行使の放棄を約束しない」と強調した。
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2023-04-27 TNL JP 編集部
中国当局、消息不明の台湾編集長を拘束 強まる弾圧で言論人らの逮捕・起訴相次ぐ
中国当局による言論弾圧が、ここにきて一段と強まっている。中国政府は26日、消息不明になっていた台湾の出版社「八旗文化」の編集長・李延賀氏について、身柄を拘束し、国家の安全保障を損なう活動に関与した疑いで捜査していると発表した。また、中国共産党の有力紙・光明日報の元論説部副主任もスパイ罪で起訴されたことが25日判明した。中国では「反スパイ法」が改正され、定義を拡大し、摘発がさらに強化される。