日本文化
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2023-09-16 洪塵(HUNG Lydia)
欲望の女王シエナが継承したい台北・林森北路の日本式接客文化「磨かれた内面は若さや色香に優る」
台湾で今年5月にネット公開された短編ドキュメンタリー映画「擒慾女王」(英題「Queenie Classy Lusty Baby」、監督・朱詩倩、20分)は、夜の世界の女性の生きざまや自己愛などがテーマだ。同作の主人公といえる女性、シエナ(Siena)さんは、台湾のネット配信ドラマ「華燈初上 -夜を生きる女たち-」の演技指導者としても注目されており、実際に台北市の歓楽街・林森北路で日本式スナック「Bar Nine」を経営するオーナーママでもある。公開直前に台北市内で行われた試写会であいさつしたシエナさんに、彼女の人生や、台湾における日本式スナック文化についてインタビューした。
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2023-05-20 杉本拓朗(SUGIMOTO.Takuro)
【老台北がいた頃】① 「タクロウ!」と手をピシャリ!…台湾で「日本精神」に触れ合えた日々
国民的作家、司馬遼太郎が紀行文のなかで「老台北」として紹介し、多くの日本人に台湾の日本語世代の男性の典型として記憶された蔡焜燦氏(1927~2017)が他界してから7月17日で七回忌を迎える。日台交流の担い手が世代交代し、「老台北」の面影が薄れゆくなか、日台交流ツアーの最前線に身を置きつつ、特に深い往来交があった筆者が、「老台北」との出会いと別れを振り返る。
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2023-05-09 中央社フォーカス台湾
くら寿司、高雄に海外初のグローバル旗艦店 世界最大規模/台湾
台湾南部・高雄市に海外初となるグローバル旗艦店「くら寿司グローバル旗艦店 高雄時代大道」をオープン。EXILEのAKIRAがゲストとして出席した。
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2023-04-17 上水流久彦(KAMIZURU Hisahiko)
【上水流久彦の水準器】② 政治問題化する「桃園県忠烈祠」と「桃園神社」
台湾北部・桃園市にある「桃園忠烈祠曁神社文化園区」(桃園忠烈祠・神社文化公園)が揺れている。日本統治時代の「桃園神社」建物がほぼ原形をとどめているが、戦後は辛亥革命以来の革命家や、中国大陸での日中戦争などで戦没した中国兵士の霊を祭る「忠列祠」となった場所だ。公園の運営を任された民間事業者が、一角に日本の神を祀る神社を設けて活性化を図ったところ、「抗日運動犠牲者も祀られている忠烈祠に、日本の神を祀るのは問題」と地元市議が指摘。市の判断で神は神社以外の場所に遷座させられ、「祀っていた神は今後日本に戻す」という騒動に発展した。前回詳報した経緯に加え、今回は台湾の日本統治時代の建築物の今をどう考えるべきかを模索してゆく。