-
2023-02-07 橋本行平
ピッカピカのランタン祭り(上)―華やかな対外発信―
春節の最終日とされる旧暦1月15日は元宵節と呼ばれ、台湾中がランタンの灯りでピッカピカに飾られます。観光局主催の台湾ランタンフェスティバルは、規制緩和後の最初のランタン祭りで、23年ぶりに台北で行われるので、今までにないくらい盛大です。また観光局はこのチャンスに訪台観光客に様々な特典を用意し、インバウンドを増やすべく奮闘努力しています。
-
2023-01-31 橋本行平
競争激化する台湾の即席めん―乾拌麺を売らざる者 芸能人にあらず―
春節のお節料理にも飽きてきたころ、不摂生とは知りつつも無性にインスタントラーメンが食べたくなりました。台湾のインスタントラーメンは種類も多いし質も充実しています。レトルトパウチに入った煮込みビーフや鶏肉の酒蒸しなどが食べられるカップ麺も台湾では人気商品の一つです。著名シェフだけではなく、芸能人も副業としてこの分野に進出し、彼らのプロデュースする汁なしまぜそば(乾拌麺)は好評を博しています。
-
2023-01-27 橋本行平
春節の風習と禁忌―今年も好事花生しますように―
台湾の三大節句のうち最大の春節、多くの人が和気あいあいと家族親戚でお節を食べます。また、思いっきり羽を伸ばして国内外の旅行を楽しむ人もたくさんいます。お節料理の一つ一つに縁起のいい意味が込められていたり、春節の間にしなくてはいけないことがあったり、逆にしてはいけないことがあったりしてまだ昔の風習がそのまま残っているところもあります。春節の連休、台湾ではみんなどのように過ごすのでしょうか。どんな風習や禁忌があるのでしょうか。
-
2023-01-22 橋本行平
新年快楽―質問攻めで不快楽になることも―
台湾、日本、中国などアジアの国々ではお正月は故郷に帰る人が特に多くなる季節です。年始のあいさつやお年玉、おせち料理、新年会、日本も台湾も似たような行事が目白押しですが、やはり国が違えば風習も違います。台湾のお正月(旧暦、台湾では「春節」「過年」と言います)は海外から親戚が帰って来たり一堂が会したりして大人数で祝います。
-
2023-01-19 橋本行平
明石元二郎―台湾に墓が築かれた唯一の総督―
林森北路歓楽街の入り口ともいえる公園に小さな鳥居が2基ある。そこにはかつて第7代台湾総督明石元二郎の墓があった。明石総督は台湾人の権益を保護する政策を実施したことでも知られる。今は北海岸の三芝にある福音山基督教墓地に埋葬されている。周りは緑豊かな山に囲まれ、近くにはテレサ・テンの墓もある。今回は明石総督の足跡を追ってみた。
-
2023-01-10 橋本行平
流水席って?―台湾の高級コース料理、コスパ最高―
冠婚葬祭の食事はよくレストランやホテルが利用されますが、台湾では路上に大型テントを張ってそこで料理して同じく路上に並べられたテーブルに運んで食べてもらう形の宴会があります。昔からある伝統的な路上宴会で、「流水席」と呼ばれていますが、最近ではオシャレじゃない、野暮ったい、かっこ悪いなどと言って敬遠する若者もいます。でも、流水席はコスパの面でも料理の味や質でも最高で、台湾の活力の源を感じることができる「古早味」な宴会の形です。
-
2023-01-04 橋本行平
台湾の元旦の風景―国旗掲揚・初日の出・豆乳店―
台湾の1月1日は元旦であると同時に建国記念日でもあります。総統府前の広場では6時27分から国旗掲揚の厳かな儀式があります。6時30分に儀式が終わったら当然多くの人がその足で朝食を食べに行きます。総統府から歩いて行ける所に豆乳店があって、毎朝長い行列ができています。また東海岸を中心に初日を拝む絶景のポイントがいくつかあります。台湾の元旦は、旧正月(今年は1月22日)とは違う雰囲気があります。
-
2022-12-28 橋本行平
南の島に雪が降る―台北市も雪が降るの?―
沖縄から台湾まで711㎞離れています。沖縄に雪が降らないのだからそれより南の台湾に降るはずがないと思っている方もいるのではないでしょうか。もちろん台湾には富士山より高い山もあるし、三千メートル級の山もたくさんあります。日本は毎年東日本、北日本のどこかで雪による被害が出ています。でも、台湾では雪が積りでもしたものならみんな大喜びで一目見ようと殺到し大渋滞が起きます。台湾人にとって雪はまだ珍しいようです。
-
2022-12-20 橋本行平
日本人は台湾で忘年会を二度やる―「尾牙」と忘年会の違い―
日本でも台湾でも一年の締めくくりとして、友だちや会社仲間、SNSのオフ会などが集まってお酒を飲む毎年恒例の風景が見られる。日本ではこの一年の嫌なことを忘れて心新たに新年を迎えるために無礼講の酒宴をする「忘年会」、台湾では土地の神様を祭る「牙祭」を一年最後の月、つまり「尾」である12月に盛大に慰労をする「尾牙(ウェイヤー)」である。台湾の尾牙と日本の忘年会、何がどう違うのだろうか。
-
2022-12-13 橋本行平
日本と台湾の「今年の漢字」2022―日本は「原因」、台湾は「結果」―
日本漢字能力協会が毎年公募している今年の漢字が12月12日京都清水寺で発表された。今年は、ウクライナvsロシア戦争、サッカーW杯の熱戦、北朝鮮のミサイル、コロナとの戦い、旧統一教会との戦いなどを背景に「戦」が選ばれた。これにさかのぼること数日、12月7日に台湾でも今年の漢字が発表された。「上昇する、膨らむ、値上がりする」などの意味を持つ「漲」が選ばれた。総数75385票のうち,「漲」は7871票獲得,第2位の「撐」に1103票の差をつけた。 昨年に続いて(2021年12月30日)今回も台湾の「今年の漢字2022」を紹介します。