サウナに関する調査研究を行っている一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所(日本サウナ総研、千葉県船橋市)はこのほど、「日本のサウナ実態調査2022」で「サウナ愛好者が1000万人減少した」などとする結果を公表した。
調査は2021年12月、18~69歳の1万人(男性5015人、女性4985人)を対象にインターネットで行った。また、「年に1回以上サウナに入る人」を「ライトサウナー」、「月に1回以上サウナに入る人」を「ミドルサウナー」、「月に4回以上サウナに入る人」を「ヘビーサウナー」と区分した。
前年調査と比較すると、ヘビーは339万人が255万人に、ミドルが592万から521万人に、1651万人だったライトは796万人に3区分すべてで大幅に減少。計約1000万人が減ったことになるという。
コロナ禍によるサウナ人口の影響についても調べた。「コロナによってサウナに行く回数が減ったか?」を聞いたところ、ヘビーの42・8%、ミドルの54・4%、ライトは60・7%が「減った」と回答した。「かつてミドルサウナーだった層がライトサウナー層へ、ライトサウナーだった層がサウナに行かなくなってしまったことが考えられる」としている。
こうしたことから、日本サウナ総研は「コロナがサウナ人口減少の最大の要因」と分析。前年調査時もコロナ禍だったが「昨年の方が緊急事態宣言などの長期化による影響が大きかったのでは」とみる。ただ、近年メディアなどでサウナを紹介することが増え「サウナブーム」といわれており「ブームがなければもっと減少していただろう」という。また、都市圏以外のサウナ人口の減少幅が大きく「地方では施設の閉鎖もあり、減少の要因になっているのでは」と説明している。