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2021-12-20 ライフ

1枚のイラストで、人生の「カバーストーリー」を作る:人気クリエーター6名による台北挿画芸術節(Taipei Illustration Fair)での競演

© 中山伴遊郎

注目ポイント

今年も例年通り、台北挿画芸術節(Taipei Illustration Fair)が開催された。今回出展された作品の中から、特に注目を集めたクリエイターたちを紹介する。

「自由人藝術公寓(Freedom Men Art Apartments)」主催の「台北挿画芸術節(Taipei Illustration Fair)」。今年のテーマは「カバーストーリー:Cover Story」。国内外、総勢100名以上のイラストレーターが作品を出展し、12月10日から12日まで松山文創園区にて開催された。


 「カバーストーリー」といえば、何を思い浮かべるだろうか?日常生活の中でよく目にする本や雑誌、CDアルバム、映画にはそれぞれのカバーがある。雑誌を例にすると、その『表紙』は今のトレンドを象徴し、人々の注目を集めるための重要なコンテンツである。こういった重要な役割を担うデザインやコンテンツを、カバーストーリーという。


 イラストレーターたちはクリエイターとして、どのようにしてストーリーを描き、消費者の目を引くのか? 今回の台北挿画芸術節では多くのクリエイターによる、さまざまな表現方法のカバーストーリーが披露された。


 その中で、今回特に注目を集めたイラストレーターを紹介していく。


 #01: UNCLE TOMMY(髭オヤジ)

 

今年のメインビジュアル担当芸術家の林志恆は、2013年に「髭オヤジ」というオリジナルキャラクターを創った。自分自身の個性と特徴にインスパイアされたキャラクターだ。髭オヤジが描かれた色鮮やかなカラーブロックスタイルが表現しているように、林志恆の作品は楽しくてユーモラスな雰囲気が漂っている。

また、その作品には、シンプルなタッチの線画、成熟した画風、及び大胆な配色がなされ、モダン感が溢れている。都会でのテンポの速い生活を送る人々に癒しを与えている。

 

© UNCLE TOMMY

 

 

#02:Sangna Take(サウナテーク)

 

新鋭アーティスト「サウナテーク」の作品は、人物をメインにしたイラストが多い。コンピュータグラフィックス(CG)、⽔彩画、アクリル画など様々な手法や材料で、多種多様な作品を創作している。

その絵のタッチはとても大胆でカジュアル、全体の色合いは寒色系の青緑色となっている。時には対比色も使い、その独特な個性を醸し出している。彼らが描いた人物の眼差しやボディにさまざまな服装をトッピングして、紙の上で独創的なファッションショーを展開している。

 

© Sangna Take Taipei Illustration Fair提供

 

#03:Msrystudio

 

Msrystudioの創立者であるRachel Yangは、台湾のイラストレーター兼プリントデザイナーである。彼女の作品からは、鮮やかな色と明るいスタイルへの熱情が伝わってくる。10年間の旅行生活からインスパイアされた作品は、現代の生活と大自然とのバランスをテーマとして取り上げている。さまざまな文化や思想を尊重し、イラストを通じて生活の中にあるサプライズや小さな発見を表現している。
 

© Msrystudio

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