注目ポイント
グルメの街と称される台南。現地の音楽フェスを楽しみながら、その合間に移動距離や美味しさのレベルで書き記したリストから、おすすめの5店を紹介する。
営業時間:11:00〜18:30(定休日水曜、木曜)
TEL:06-223-7129
#03:石精臼牛肉湯

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インターネットで「台南牛肉湯」と検索すれば、このあたりが牛肉湯激戦区ということがわかるだろう。あっさり系よりこってり系の方が好みであれば、石精臼牛肉湯のスープは絶対に試すべきだ。
石精臼牛肉湯の牛肉湯は「直球勝負」ともいえる。何といってもスープの出汁は漢方や野菜、果物を使用しているのではなく、牛肉と内臓類をだけを使ってじっくり煮出している。そして主役の牛肉は新鮮で、繊維に沿って切られた肉は歯ごたえがあるが決して固いわけではない。
それ以外に、この店には「肉燥飯」やブリスケットやハツ、レバー、タン、筋、食道、ハチノス、骨髓等のあらゆる種類のホルモンと牛肉が入った裏メニュー「隱藏版湯品」もある。
営業時間:17:00〜22:00(定休日:土曜)
TEL:06-223-2266
#04:阿江炒鱔魚

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牛肉湯以外にも「鱔魚(ウナギ)」料理も台南は激戦区である。鱔魚意麵は、各店舗にそれぞれの味つけがあり、海安路近くの赤崁樓にある「阿江炒鱔魚」は、今回私が選んだ店である。
この店のメニューはシンプルで「鱔魚意麵」「鱔魚米粉」「乾炒意麵」「生炒鱔魚」がある。どれを選んでもウナギがたっぷり入っている。しかも肉厚で、サクサクしている。麺は歯ごたえがあり、最も重要なのが先祖代々受け継がれている秘伝のソース、独特な漢方の香りが麺に染みこんでいる点だ。
特に注目したいのが、行列に並んでいる際に、阿江シェフが強火で炒める様子や、ウナギの下処理、麺をゆでる、盛り付ける等の過程とシェフの表情を見られることだ。下準備から出来上がりまでの一連の流れは、まるでショーを見ている気分になる。
営業時間:17:00〜24:00(定休日:月曜日)
TEL:0937-671-052
#05:上好烤魯味

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滷味や焼き物を台南グルメとして思いつく人は少ないが「上好烤魯味」は私のグルメリストに入っている。なぜなら、食材を煮込んだ後、焼いて燻製するという過程が、私の食欲をそそるからだ。
こういった料理法は台湾各地で見られ、珍しいわけではないが、台南料理の特徴的な所は「甘め」の味付けである。甘しょっぱくて絶妙な味のソースと、炭火焼きとスモークの香りでより一層深みがでる。真夜中でも美味しい香りに思わずお店に引き寄せられる。