2022-03-24 経済

「太陽系外惑星」5千個突破 生命体は存在?NASAが調査を開始してから丸30年で発見

© Photo Credit: Reuters / 達志影像

米航空宇宙局(NASA)は今週、これまで確認された太陽系外の惑星(以下、系外惑星)の数が、ついに5000個を超えたと発表した。未知の惑星を探し始め、最初の系外惑星が発見されて今年でちょうど30年。だが、地球のように人類が住める環境を持つ惑星は、まだ見つかっていない。

NASAは22日、1992年から現在まで発見された系外惑星それぞれについて、天球上の位置などを時系列順に表示したアニメーションをツイッターで公開。同時に、今年は3月時点で95個の新しい惑星が確認され、総計5005個がNASAの「太陽系外惑星アーカイブ」に登録されたとツイートした。

米CBSニュースによると、登録された惑星の数が最も多いのは、宇宙規模からすると〝極小〟の天の川銀河だ。NASAが〝極小〟と定義するのは、数千光年以内の規模(1光年は約9兆5000億キロ)。地球と太陽の距離は1億4960万キロだから、光年という単位は文字通り〝天文学的〟な話。その天の川銀河というのは2000~4000億の恒星を含むとされる棒渦巻銀河だ。

これまで確認された5005個の中で、1995年に発見された地球に最も近い系外惑星は、約4光年の距離にある恒星プロキシマ・ケンタウリを公転する「b惑星」。地球からは約38兆キロ先に位置する。

一方、2016年、米天文学専門誌アストロノミカル・ジャーナルに発表された研究論文によると、天の川のような銀河は宇宙に2兆個存在するという。また、カリフォルニア工科大学の惑星学者ジョン・ジョンソンは、銀河系には約1000億個以上の恒星が存在し、恒星1個につき約1個の惑星があることから、惑星も約1000億個以上存在するとしている。

NASAは惑星観測について、「科学者たちは地球環境に似た惑星が存在する銀河を今も探索中です」とし、「地球を見ればわかるが、人類にとっては厳しい環境でも、生命は順応することができます」と説明。具体的には気温や放射能、塩分、酸度、乾燥状態などを例に挙げた。その上でNASAは、「われわれにとっては全く馴染みのない環境を持つ別の世界で、生命体はすでに誕生しているのかも知れません」と推測する。

NASAの系外惑星アーカイブの責任者で天体物理学者のジェシー・クリスチャンセン氏は、これまで確認された5005個について、「それはただの数字ではなく、それぞれが新しい世界で真新しい惑星なのです。私はその一つひとつにワクワクせざるを得ません。こういった惑星について何も知らないわけですから」と語った。

新たな発見の中には、地球がある太陽系とは全く違った特徴を持ったものも多いという。その一つが木星のように巨大なガス惑星で、太陽から離れた軌道を回るわれわれの太陽系の木星とは違い、親星である恒星のすぐ近くを公転する「ホットジュピター」と呼ばれるもので、表面温度が非常に高温になっている系外惑星の分類の一つだ。

NASAは人類が系外惑星に行くとすれば、気が遠くなるような長い距離を移動することが必要になるため、それは遠い未来のことだと指摘。その代わりとして、火星に探査ローバーを送り込んだように、ロボットを積み込んで系外惑星に向かわせることは将来的に可能になるかもしれないという。

CBSニュースによると、「現在、NASAは、われわれが住む地球の〝お隣さん〟である火星への有人探査の実現に向けた研究に集中している」。有人火星探査計画については2010年、当時のオバマ大統領が2030年代半ばを目標に実現すると発表した。

 

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