注目ポイント
最近、SpaceX社社長のイーロン・マスク氏が同社社員宛にメールを送った。その中身は、新世代ロケット・スターシップのラプターエンジンが生産危機に陥ったという衝撃的なもの。しかも、来年2022年までに2週間に1度のペースで、スターシップを打ち上げられなかった場合、SpaceXは「倒産リスク」に直面する可能性がある、とも書かれていた。
SpaceXは事前にオフィシャルサイトでも、今回のテストの成功や失敗は、全目標の達成が果たせたかではなく、どれだけのデータを集めることができるかにあると声明を発表している。昨年12月以来、3度の実験に失敗したものの、ようやく高度フライトテストで初めて着陸成功を果たした。アメリカ航空宇宙局(NASA)が4月、正式にspaceXと29億米ドル(約3300億円)の契約を結び、月への乗客宇宙船の開発を委託したと発表した。
しかし、マスク氏は最近テスラの株から多額の資金を引き出した。「Space Explored」の報道では「その中の一部はもともと予定されていたものだが、ツイッターの民意調査が彼の決断に影響を与えた。しかし、これらの資金はSpaceXの命綱となり、将来企業内部で起こりうるあらゆる財務問題を解決するだろう」と予測している。
原文作者:莊貿捷
原文責任編集者:翁世航
翻訳者:鴨奥海斗
校閱者:TNL JP編集部