今年1月、オンライン・ヨガに関する非常に興味深いアンケート調査が行われた。シンプルで興味深い質問を通して、人々のヨガに対する認識だけでなく、コロナ期間中のオンラインクラスに対する意見も見ることが出来た。
コロナ期間中、人間への影響は単に健康を脅かすだけでなく、生活において革命的な変化さえももたらしている。かつては人間関係を維持するために、物理的に人と会うことが不可欠だったことを覚えているだろうか。しかし、新型コロナウイルスの出現により、人との距離を気にするようになり、加えてインターネットの普及も進んだことで、ネット上で繋がることが増えた。
講義やスポーツなどのグループ活動もオンラインで開催されるようになった。この記事で紹介したいのは、ヨガはそれ自体に精神を整える効果があるだけでなく、世の中の急激な変化に直面した人々の心を癒すことが出来るということだ。そして、時代の背景と共に、オンライン講座も登場した。

© Fastrend
1月13日、日本のファストトレンドという会社が「オンライン・ヨガ」についてのアンケート調査を終えた。アンケートは、1月8日から13日まで実施され、数段階の質問に分けて男女計2876人から回答を収集した。主な質問は以下の通り。
オンライン・ヨガ教室に参加したことはありますか?
オンライン・ヨガにはどのような形で参加していますか?
実際にオンライン・ヨガに参加してみての感想は?
オンライン・ヨガに参加する前に、ヨガ教室に通ったことがありますか?
(今までに参加経験のない人へ)オンライン・ヨガに参加してみたいと思ったことがありますか?
オンライン・ヨガに参加したいタイミングは?
1問目の質問で、「オンライン・ヨガを利用したことがある」と回答した人は、2876人中144人(約5%)だった。

© Fastrend
続いて、第2問目のオンラインヨガの回答フォーム上には、「録画されたクラス」と「ライブクラス」の二つの回答が用意され、回答は前者が144人中75人(52.1%)と圧倒的に多かった。実際この答えは安易に予測することができる。なにせ、オンライン・ヨガの最大のメリットは、特定の空間や時間に縛られることなく、自由度高く運動が出来るからだ。
また、オンライン・ヨガに参加した144人の回答者には、「録画クラス」と「ライブクラス」についての具体的な印象も掘り下げている。

© Fastrend
録画クラスの印象は「緊張感は伝わらないものの、家でやる分には十分。さらにスタジオまで行く往復の時間や交通費も節約できる」—―福岡県53歳女性
「1人なので安心して気楽に受けることが出来る。当時は知らなかったことに挑戦できるのがうれしい」――神奈川県61歳女性
「自分が正確に出来ているのかどうかが分からない」――北海道55歳女性
「スマートフォン上の映像でやっているため、画面が小さく正確なポーズが見えづらい」――福岡県64歳男性
一方、ライブクラスの印象は「ライブ授業なのでみんなが参加している感じがする」――東京28歳女性
「とても面白い。自分のペースで進められる感じがする」――東京51歳女性
「みんなでスタジオでやっているのと同じように感じる」――石川県43歳女性
「インストラクターが目の前にいるわけではないので、ヨガ経験者だったらいいが、そうではない場合新しいポーズ等理解するのが難しい」――福岡県36歳女性
これらの回答者には、「オンライン・ヨガ」を利用する前に「ヨガスタジオ」に通った事があるかどうかも聞いている。その結果、「ヨガに参加したことがない」と答えた人が48.6%となり、半数近くがオンライン・ヨガで初めてヨガを体験したようだ。

© Fastrend
最後の質問には、オンライン・ヨガを利用していない2732人の回答者全員に対して「オンライン・ヨガを利用したいと思ったことはありますか?」と質問し、この内351人(約13%)が興味を示しており、利用したいと答えた理由を述べた:
「新型コロナウィルスに感染し、気持ちまで沈んで運動不足になりがちなので」――三重県36歳男性
「ヨガが自律神経にいいと聞き、プロのアドバイスのもと、自宅でやってみたくなった」――大阪45歳男性

© Fastrend
このアンケートでは、シンプルで興味深い質問を通して、人々のヨガに対する認識だけでなく、コロナ期間中のオンラインクラスに対する意見も見ることが出来た。
いずれにせよ、新型コロナウイルスは1年や2年だけでは済まず、それに伴いヨガや他の教室など、人々の生活は変化を強いられてきた。幸いなことに、インターネットやヨガがあることで、私たちの心身や魂が脅威から一時的にでも解放されることが出来るのだ。
アンケート参考記事:
自宅でできるオンラインヨガのおすすめ9選!効果や内容についても解説します! | Fastrend(ファストレンド) (trend-research.jp)
〈おすすめ記事〉
- 深くて長いお付き合い-日本と台湾の野球―台湾プロ野球の浮き沈みと将来の展望
- オンデマンド交通は地域社会の救世主となり得るか:MaaSが導く日本の未来(第1編)
- 新たな「病院のカタチ」を創る~医療施設内にユニクロが初出店~
- 名画がキャンパスに蘇る 人気のふたりのコラボのテーマは、誰もが知るあの映画
- ポストコロナ時代における旅行「スロートラベル」「ワーケーション」「観光不動産」とは?
原文責任編集者:潘偉至
原文校閲者:古家萱
翻訳者:黄群儒
校閱者:TNLJ編集部