注目ポイント
世界中の人々がステイホームを強いられた2021年。そんななかスマホゲームランキングで、最上位に支持されたのは、魔法の世界のライセンスコンテンツをゲームに転換し、プレイヤーの想像力をかき立てた「ハリー・ポッター:魔法の覚醒」だ。同ゲームが「年間ベストゲーム」に選出された背景は――。
Google台湾は、年末恒例の「Google Playベストランキング2021」を発表した。今年は新型コロナウイルスのパンデミックを受け、一般ユーザーのアプリの使用状況はどう変わったのか。今年のランキングをチェックして、まだ試していない便利で楽しいアプリがあったら、ダウンロードしてみるのもよさそうだ。
Google Playアプリ及びゲーム事業開発マネージャーの張樂潮(Rachel Cheung)氏は、「より厳しい社会的制約の中で、学習サービスや実用的なツールのデジタル化がさらに進み、我々の日常生活を変えた。また、ライセンスコンテンツのゲーム化は、我々のライフエンターテインメントの一部になった」と語った。
今年のベストアプリ「スワイプ(Swipe)」は、様々なオンラインダンスレッスンを提供している。チームが開発したインタラクティブ(双方向)な学習システムは、左右反転、前後面ビュー機能、さらには「ラーニング・マジックミラー」というオーバーレイ機能などを利用して、ダンスの動きをリアルタイムで比較でき、eラーニングの概念を打ち破った。また、カスタマイズしたトレーニングコースをデジタル化したアプリもある。言語学習アプリ「AmazingTalker」は、AIを通じてユーザーの専属講師を探して1対1のレッスンを提供しており、また「VoiceTube Hero」はAI音声解析を利用して、即座に発音を矯正することができる。
また、今年は音声SNSもトレンドとなり、今年の初めには音声SNSアプリ『Clubhouse(クラブハウス)』が人気を博した。また、Z世代の間では新しいSNS様式としてショートムービーがブレイクし、ビデオ編集用のデジタルツールが大いに発展した。簡単に動画を作成できる「Videoleap by Lightricks」や、タッチするだけでプロ品質の写真を作成できる「PhotoRoom」は、今年ランキング入りしたアプリだ。
年間ベストゲームはIPゲーム化のトレンドを継続させている
本年度ベストスマホゲームランキングにおいて、魔法の世界のライセンスコンテンツをゲームプレイに転換し、人々の想像力を喚起させた「ハリー・ポッター:魔法の覚醒」が「年間ベストゲーム」に選出され、IP(知的財産)ゲーム化のトレンドを継続させている。
コロナ禍のさまざまな社会的制約により、スマホゲームの人気はさらに高まった。台湾のゲームチームが開発した「もちこねコレクション」は、かわいい猫の直感的癒しのゲームプレイで、ユーザーのエンターテインメント需要を正確にとらえ、台湾と香港で「年間ベストカジュアルゲーム賞」を受賞し、台湾のゲーム開発チームの実力と鋭い市場洞察力を示した。