注目ポイント
このインターネット時代、押し寄せる膨大な情報に人間の脳は対応しきれず、実際に一つ一つチェックすることはもはや不可能となっている。だからこそ、信頼する友人の情報を「シェア」し、また初に「エコーチェンバー」の情報を信じる傾向が生まれている。
このインターネット時代、押し寄せる膨大な情報に人間の脳は対応しきれず、実際に一つ一つチェックすることは、もはや不可能となっている。だからこそ、信頼する友人の情報を「シェア」し、最初に「エコーチェンバー」の情報を信じる傾向が生まれているのだ。
「いいね!」や「シェア」の数で、「コンテンツファーム」の方が信頼に値すると認識され、同様に「エコーチェンバー」からの情報も読まれやすくなる。PTTアカウント(台湾最大の電子掲示板)もその価値があるため、「ツイート数」を増やし、文章の拡散を助長するために購入する人が存在する。
これらコンテンツファームが拡散されるメカニズムは、フェイスブックなどのプラットフォームに責任があるのだろうか?それとも結局は人間の脳の問題なのだろうか?研究者はネットワーク・プラットフォームに対し、「いいね!」数や「シェア」数を非表示にするよう考慮すべきだと提案した。しかし、数字が表示されないと、ユーザーは「いいね!」や「シェア」をするきっかけがなくなり、プラットフォームのアルゴリズムは重要な根拠を失うことになる。
記者が苦労して書いた調査報告も、人間の脳内では、強烈な扇動性や娯楽性があるコンテンツファームより重要性は低いと判断されてしまう。これは言わばインターネット時代の悲哀であり、解決の糸口は見えない。
原文作者:陳豐偉
原文責任編集者:蕭汎如
原文校閲者:翁世航
翻訳者:TNL JP編集部
校閱者:TNL JP編集部