注目ポイント
新型コロナウィルスの影響は、人類共通であらゆる分野に影響を与えました。古今より女性にとって、コスメライフはなくてはならない存在でした。本レポートは、コロナウィルスの流行がコスメライフに与えた影響を、働き方、購買行動、スキンケア商品の現在と過去3か月の使用状況、コスメケア商品の情報入手先、販売ルートなどを調査し、数値をまとめ、分析したものです。
全体の4割(35.7%)が、資生堂やポーラ、SKⅡなどの専門化粧品メーカー/ブランドの公式ウェブサイトから情報を入手し、スキンケア商品の購入に影響を与えている。
次に@cosmeやコスメニスト、トリル、yahooファッションなどのコスメ通販サイトでの情報入手が3割(29.4%)、ショッピングサイト広告/オークションサイト広告が2割(16.8%)、ネット広告やYoutubeなどの動画配信サービスでは1割(各14.7%、 11.7%)となった。
各オンラインメディアの特徴を年代別にみてみると、メーカー/ブランドの公式ウェブサイトは、全ての世代に対してほぼ均等に影響を及ぼしている一方、コスメショップサイトは、特に30歳代で4割(42.2%)の人が支持しており、購入意思決定に強く関与している。
また18-29歳の若い世代は、YouTubeなどの動画配信広告(20.3%)やブログやインフルエンサーなどの広告(14.8%)、Instagramなどの広告(15.1%)を介してコスメ情報を得ていることが分かった。ファッション雑誌からの情報入手では、30-39歳(12.9%)と最も多く、次に50-60歳(7.5%)が目立っている。
5.スキンケア商品の販売ルートは
若い世代ほど堅実な販売ルートを選ぶ傾向にある
設問:今後、どの販売ルートでスキンケア製品を購入する予定ですか?(複数回答可)

スキンケア商品の購入にあたって、ECショッピングモール、ブランド専門の実店舗、公式オンラインショップ、百貨店のうち、いずれの年代層でも、ECショッピングモールでの購入が最も支持されている(全回答者39.5%)。
従来より、各種コスメ商品の主要な消費層は若い世代であり、特に近年ではネットを介しての購買行動が想定される。今回のアンケートでもECモールでの購入は、18-29歳(44.4%)が最も多く、次いで30-39歳(43.1%)と、若い世代になればなるほど、ECモールの利用意向が高い傾向にあった。
その一方で、ブランドの公式オンラインショップでの購入意向については、18-29歳の意欲が13.2%と最も低い数値となった。このことから、公式オンラインショップでの販売ルートは、コスメ商品の主要ユーザー層からあまり支持を得られていないことが分かった。
18-29歳の消費者は、ECモールの利用意欲が高いと同時に、実店舗の利用意欲も高かった。百貨店やブランドの実店舗をスキンケア商品の購入先と想定している人の割合が他の年代よりも高いことから、実際の商品を確認した上で慎重に購入を検討したいと考える層や、購入商品のタイプやブランドに応じて購入先を使い分けしている層がいると思われる。