2021-12-15 調査データ

コロナ禍でのスキンケア消費動向調査

© Photo Credit:ShutterStock / 達志影像

注目ポイント

新型コロナウィルスの影響は、人類共通であらゆる分野に影響を与えました。古今より女性にとって、コスメライフはなくてはならない存在でした。本レポートは、コロナウィルスの流行がコスメライフに与えた影響を、働き方、購買行動、スキンケア商品の現在と過去3か月の使用状況、コスメケア商品の情報入手先、販売ルートなどを調査し、数値をまとめ、分析したものです。

 

洗顔用品に次いで使用率の高いスキンケア商品は、ローション、ハンドクリーム、UVケア/UVスプレーとなっているが、これらの商品の使用率が女性が概ね5割(51.4%)のところ、男性は1割程度(10.6%)と使用率に大きな差があり、洗顔用品以外のスキンケア商品を使用する男性は少数派といえる。

 

性別を問わず、ハンドクリーム(29.7%)が上位に挙げられている。これは、コロナ予防の手洗いや消毒液による手荒れ対策及びコロナ感染対策に備え、男女や年齢を問わず、利用者が増加しているためと思われる。

 

ハンドクリームの次に挙げられるのは、UVケア/UVスプレー(23.8%)、クリーム/フェイスクリーム(20.5%)、美容液(18.1%)、ミルクローション(13.6%)で、これはマスク着用で皮膚が摩擦されるため予防を兼ねて使用されるものと考えられる。

 

3.過去3か月でスキンケア商品の使用にどのような変化があったのか

季節の変化に従い、化粧品の使用も変わる

設問:過去3か月と比較して、スキンケア商品の利用頻度にどのような変化が見られましたか。(一つのみ選択)

紫外線が厳しい季節を迎え、UVケアや美容液などほぼ全てのスキンケア商品を使用する頻度が、過去3か月と比較して高くなった。

 

最も使用頻度が増加したアイテムは、紫外線対策のUVケア/UVスプレー(23.3%)で、次いで、水溶性成分のベタつかないハイドロゲル/ゲルクリーム(20.2%)、フェイシャルマスク/アイパック(17.1%)であった。ハンドクリーム(12.8%)は、乾燥する冬季に使用率の高い商品だが、梅雨時で湿気の多い季節要因からか、使用頻度が減少した人の割合が最も多い商品となっており、使用頻度が増加した人の割合とほぼ拮抗している。

 

美容液(14.9%)、エッセンス/美容オイル(13.1%)は、紫外線の高まりにつれ、お肌の手入れを必要とするため、若干使用頻度が上がっている。

 

洗顔用品(6.0%)、クリーム/フェイスクリーム(7.0%)、ミルクローション(6.2%)などは、季節を問わず使用する商品であるためか、大きな変動が見られなかった。

 

4.スキンケア商品の購入情報はどこで入手するのか

全体の4割が主要コスメブランドからコスメ商品の情報を入手している

設問:特定ブランドのスキンケア商品を購入する際、その決定に影響を与えているWebメディアやソーシャルメディアにはどのようなものがありますか。(複数回答可)

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