2021-12-15 調査データ

VR及びARゲームについての調査報告

© Photo Credit:ShutterStock / 達志影像

注目ポイント

VR及びARゲーム普及の可能性に向けて

1.VRゲームの普及率と満足度の調査

1.1 年齢別VRゲームの普及率

VRゲーム体験者は全体の1割そのうち20-30代がほとんどを占めるも15%にとどまる!

設問:VR(仮想現実)ゲームの体験がございますか。

VRゲームのプレイ経験者は全体の約1割であった。年齢別に見ると、20-29歳が15.9%で最も多く、次に30-39歳が14.5%、16-19歳が9.3%、40-49歳が7.9%、50-60歳で2.3%であり、30代以降坂を下るように普及率が低くなっている。

 

この数値から、VRゲームは20代と30代で最も多く受け入れられているが、それでも最高で15.9%にしか達せず、普及率はまだまだ低い状況にあることが分かった。

 

1.2 VRゲームの満足度

VR体験者の約8割が満足と答える

設問:最近体験されたVRゲーム体験について、どう思われますか。

1.1のデータによると、VRゲーム体験者は僅か1割にとどまったが、満足度については、そのうち約8割の人がゲーム体験を肯定的に捉えており、利用満足度が高いことが分かった。内訳は、「良い(53.8%)」が最も高く、次の「非常に良い(24.7%)」と合わせると、VRゲームに対する肯定的見方は約8割(78.5%)であった。一方で否定的見方は2割弱(21.5%)で、内訳は「良くない(16.1%)」、「全く良くない(5.4%)」であった。

 

2.VRゲーム利用時に重視する項目についての調査

2.1 VRゲームで重視する項目

VRゲームで最も求められるのは「リアル体験」、あまり求められていないのは「オンラインでのマルチプレイ」

設問:VRゲーム体験で、以下の要素についてどの程度重視されますか。

【最も重視している項目】

VRゲーム利用時に重視する項目として第1位は、『現実に近いリアル体験(47.2%)』、第2位に『自由自在に操作できる(45.2%)』であった。続いて、『ディスプレイ表示が鮮明(41.6%)』、『VRコントローラーの操作が簡単(40.2%)』、『VR空間での刺激(39.9%)』、『VR機との相性(37.9%)』、『サウンドが立体音響で良好(35.3%)』、『ストーリーが充実(23.6%)』、『オンラインでマルチプレイができる(12.3%)』の順となった。

 

【全く重視していない項目】

VRゲームで全く重視していない項目のトップは、『オンラインでマルチプレイができる』が14.8%で、次いで『ストーリーが充実』が6.8%、『サウンドが立体音響で良好』が2.8%だった。その他項目は2%にも満たなかった。

 

VRゲームを利用する際に重視するポイントは、現実に近いリアル体験や鮮やかなディスプレイによる「臨場感の高い体験」と、VRコントローラー等の「高い操作性」で、その一方、オンラインでのマルチプレイは最も重視されていないことが分かった。

 

3.VRデバイスの保有状況についての調査

3.1 VRゲームの体験者のうちデバイス保有者は6割

デバイス購入者は男性が圧倒的多数

設問:VRデバイスをお持ちですか。

VR体験者のうち、VRデバイスを保有している人は全体の6割(59.7%)で、そのうち7割(69.2%)が男性で、4割(43.4%)が女性であった。男女別に比較すると、VRデバイス保有者は、男性の方が圧倒的多数であることが分かった。

 

3.2 人気のVRデバイスは「Sony PlayStation VR」

VRデバイス保有者の半数以上が「Sony PlayStation VR」を選んでいた!

設問:どのVRデバイスをお持ちですか(複数選択可)。

3.1で得られた回答で、所有しているVRデバイス商品を調べたところ、Sony PlayStation VRが6割(56.8%)で、半数以上を占めた。次いで、Oculus Riftが2割(18.5%)であった。続いて、Oculus Go(14.8%)、HTC Vive Pro(14.4%)、Google Cardboard/Day Dream(10.9%)、View(10.9%)、Samsung Gear VRが(9.9%)、その他(9.0%)で、2割も満たない結果であった。

 

VRデバイス普及のネックは、値段が高く、PCへの接続が複雑で、プレイの際にケーブルも煩わしい。VRゲームにはPCの性能も求められるため、初期費用が高額になりがちだったが、Sony PlayStation VRは接続が簡単で、初期費用も少ないことから、VRデバイス購入の最大の候補者になりえたと思われる。

 

4.ARゲームへの関心度についての調査

4.1 ARゲームの普及率

ARゲーム体験者は全体の12.0%で、VRゲームより人気

設問:AR(拡張現実)ゲーム体験がございますか。

ARゲームをプレイしたことのある人は全体の12.0%で、VRゲーム(9.4%)を若干上回っている。一方で、「聞いたこともない」と答えた人は全体の71.0%を占めた。この結果から社会におけるARゲームの認識率は、非常に低いことがわかった。

 

4.2 ARゲームに対する興味

3人に1人がARゲームに興味がある

設問:仮に、ARゲーム体験ができるとしたら、どの程度ご興味がございますか。当てはまる項目を全てお答えください。(ランダマイズ)

ARゲーム未体験者に、ARゲーム体験の意欲を質問したところ、3人に1人(32.2%)が興味を示していることがわかった(とても興味がある6.1%、興味がある26.1%)。だが、7割(67.7%)の人が興味を示していなかった(まったく興味がない38.0%、興味がない29.7%)。

 

ARゲーム普及率は、VRゲームの普及率を若干上回った。ARゲーム未体験者で、3割(32.2%)の人が将来の潜在的プレイヤーであると言える。

 

5.ARゲーム体験の魅力についての調査

5.1 ARゲーム体験の内訳

ARゲーム一番の人気は、ARゲームの王道「ポケモンGO」

設問:どのARゲームを体験なされましたか。当てはまる項目を全てお答えください。(ランダマイズ)

4.1でARゲームの経験があると答えた人のうち、「ポケモンGO」をプレイされた方が一番多かった。続いて、「ハリー・ポッター:魔法同盟」、「Ingress」、「Ball-Kings of Pool」の順となった。ポケモンGOが2016年に発売されて以来5年が経過しているが、依然として高い人気を博していることが分かった。

 

5.2 ARゲームで重視する点

ARゲームの魅力はインタラクティブな交流・ストーリーの多様性・キャラクターの豊富さにある

設問:ARゲームを選ばれる際、以下のどの要素を重視しますか。当てはまる項目を全てお答えください。(ランダマイズ)

ARゲームを選ばれる際、一番重視するポイントは、「インタラクティブなAR体験(51.4%)」、「ストーリーが豊富(48.7%)」、「キャラクターが豊富(47.6%)」、「体験場所がユニーク(32.4%)」、「マルチプレイが楽しめる(28.9%)」の順となった。このことから、ARゲームの魅力的なポイントは、AR体験の双方向性やストーリーの多様性やキャラクターの豊富さが挙げられてる。

 

VR及びARゲームについての調査報告

調査対象:16歳~60歳の日本在住インターネット利用者

調査方法:インターネットによる調査

調査期間:2021年6月4日~6月8日

回答数:1360人

執筆:庄司恵子

 

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