2021-12-23 調査データ

資産形成と電子金融取引についての調査

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注目ポイント

コロナ禍での資産形成のあり方

 

8.分析&所見

端末別の利用状況では、年齢が上がるにつれてPC版の利用率が増加している一方、スマートフォン版では利用率の低い18~29歳を除くと、年齢が上がるにつれて減少している。

 

高年層でPC版の利用率が高いのは、画面が大きくて見やすく、操作の間違いなども起こりにくいため、高年層に人気があると考えられる。18~29歳の年代でPC版の利用率が著しく低いのは、この年代がデジタルネイティブ世代ということが大きく影響していると思われる。

 

利用状況の有無では、18歳~60歳の日本のインターネット利用者のうち、インターネットバンキングを利用している人の割合は約6割となっているが、18~29歳の年代では利用率が約4割と低い。

 

 インターネットバンキングは、わざわざ銀行に行かなくとも振り込みができるなど便利な面があるが、不正ログインやクレジットカード番号の流出など、安全性への不安も消えない。ネットバンキングは経済の活性化、効率化に役立つが、普及のカギはセキュリティ対策にあるとみられる。

 

9.ネットバンキングでよく利用するサービスは?

すべての年代を通じて銀行振り込みが人気

設問:インターネット/モバイルバンキングサービスにおいては、どのサービスをご利用になりますか。(複数選択可)

銀行振込

銀行振込は、50~60歳では63%が、40~49歳で53%が利用している。続いて、30~39歳が49%、18~29歳が39%であった。

 

クレジットカード情報の確認及び管理

クレジットカード情報の確認及び管理は、30~39歳が36%、40~49歳が34%、50~60歳が31%、18~29歳が23%であった。

 

本人アカウント情報の確認及び管理

本人アカウント情報の確認及び管理は、30~39歳(29%)、18~29歳、40~49歳(25%)、50~60歳(22%)であった。

 

モバイル決済

モバイル決済は、18~29歳、30~39歳、40~49歳(21%)で、50~60歳(14%)であった。

 

信託、株式、証券など、現在保有する投資商品の管理

信託、株式、証券など、現在保有する投資商品の管理は、50~60歳(19%)、30~39歳(16%)、18~29歳(13%)、40~49歳(12%)であった。

 

資産運用シュミレーション/入出金明細確認

資産運用シュミレーション/入出金明細確認は、30~39歳(20%)、50~60歳(14%)、40~49歳(11%)、18~29歳(7%)であった。

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