注目ポイント
コロナ禍での資産形成のあり方
設問1:以前と比べ、どの投資項目で投資額が増えましたか。(複数選択可)
設問2:以前と比べ、どの投資項目で投資額が減りましたか。(複数選択可)

投資が増額した項目では、国内株式が40.1%、国内投資信託が21.9%、海外株式20.9%、海外投資信託20.3%、貯蓄型保険11.1%の順となった。
投資が減額した項目では、国内株式40.5%、国内投資信託12.4%、生命保険/損害保険11.6%、海外株式10.2%、海外投資信託8.8%の順となった。
6.分析&所見
金融商品の中では、国内株式が最もコロナ禍の影響を受けており、投資の増額と減額の両面で、その他の金融商品よりも変化の割合が大きくなっている。
これは、新型コロナショックによる世界的な景気後退を受け、国内株価が急落し、これを資産づくりの好機と捉え、株式で投資デビューする個人投資家が増えた一方、以前から株式で投資をしていたベテラン投資家は苦戦を強いられ、撤退していったと考えられる。
株以外の投資項目でも、投資金額が全体的に増額している。コロナ禍で将来の見通しがつかないことや、収入が不安定になるかもしれないという不安が投資意欲を押したと言える。
7.どの端末でネットバンキングを利用するのか
若い人ほどスマホで、年配者ほどPCで
設問:あなたはインターネットバンキングサービスをご利用なさっていますか。(複数選択可)

PC版インターネットバンキングを利用している人
全体の41.9%がPC版インターネットバンキングを利用している。年齢ごとでは、50~60歳(58.3%)が一番多く、続いて40~49歳(49.4%)、30~39歳(37.8%)、18~29歳(16.5%)となり、年齢が高ければ高いほど、PC版ネットバンキングを利用する傾向にある。
スマートフォン版インターネットバンキングを利用している人
全体の33.5%がスマートフォン版インターネットバンキングを利用している。年齢ごとでは、30~39歳(42.6%)一番多く、続いてが、40~49歳(33.2%)、18~29歳(32.0%)、50~60歳(27.9%)となり、30代のスマートフォン版インターネットバンキング利用率が圧倒的に高い。一方で、50~60歳では、利用率が一番低くなる。
インターネットバンキングを利用していない人
全体の40.7%がインターネットバンキングを利用していない。年齢ごとでは、18~29歳(59.6%)が一番多く、続いて30~39歳(38.7%)、40~49歳(34.9%)、50~60歳(32.7%)となり、若ければ若いほど、インターネットバンキングを利用しない傾向にある。