注目ポイント
5月に入って感染者数が減り始め、今回調査を行った6月上旬には緊急事態宣言解除のタイミングやオリンピックにおける感染対策、観客の有無もメディアなどで取りざたされるようになった。こうした現状の下、ワクチン接種に対する意識及び今後3か月の予想支出がどのように変わったか、或いは変わっていないかについて調査し
ワクチン接種に対する意識調査
ワクチン接種に対する意識について、過去3か月の推移をみると、消極的にとらえる人が微減、積極的に接種を希望する人が微増しているのに対して、「どちらとも言えない」と答えた人は37.9%から34.9%とある一定の減少を見せている。
これは自治体接種、職場接種、大規模接種などの充実や供給量の安定、接種券の広域配布が原因と考えられるが、接種までの手続きが複雑で面倒であること、副反応への不安がまだ払拭されていないことから、重症化の確率が比較的高い50歳代以上を除いてすべての世代でいまだに「どちらとも言えない」と答えた人が一番多い。50~60歳は重症化への不安から積極的に接種を希望する人が29.7%で最多、「やや積極的」も含めると58.3%と半数を超える。
また40~49歳も「積極的」25%、「やや積極的」22.8%で、半数近くの人が積極的に接種を希望している。この年代は職場では中心的役割の人が多く、家庭では世帯人数が多い世代である。
これに対して、16~29歳はインターネットを情報源とする人が多く、SNSの偏向情報やデマに接しやすい世代であり、エコーチェンバー現象が多々見受けられるため、全年代を通して積極的に接種を希望する割合が28%と一番低く、「どちらとも言えない」が半数近く47.8%で、これは全年代で最多である。

男女別では、男性「積極的」が22.6%、女性が18.9%、「やや積極的」は男性19.1%、女性27.6%となっているが、「積極的」と「やや積極的」をあわせると大差はない。
今後ワクチン接種に関して、打ち手の確保、ワクチン供給量、輸送システム、接種予約方法などの面で充実し、ワクチンパスポートなど国民が納得できる体制が整ってくるにつれ、ワクチン接種積極

今後3か月の予想支出総額調査(年代別)
今後3か月の予想支出総額調査によると、4月調査時は感染拡大第3波がはじまり、感染者数が増加傾向、尚且つ4月1日には沖縄に緊急事態宣言が発出、1府2県にまん延防止等重点措置が公示されており、先行き不安から、支出予想は30歳代と50歳代でそれぞれ0.4%、7.8%のマイナスとなったが、6月調査では、全体で2.6%、年代別でも16~29歳が2.3%、30歳代が1.7%、40歳代が1.6%、50歳代が4.6%で支出の増加が予想されている。

今後3か月の予想支出総額調査(商品・サービス別)