2021-12-15 調査データ

巣ごもり需要で成熟したゲームユーザーの実態が浮き彫りに

© Photo Credit:ShutterStock / 達志影像

注目ポイント

コロナ禍の巣ごもり需要で爆発的人気を博したゲームは、日常レベルでエンタメ化し、徐々に成熟化を迎えている。本レポートは、性別、年齢別によるゲーム利用実態やゲーム端末の種類、アプリ嗜好についての調査結果を基に、成熟しつつあるゲーム利用実態を浮き彫りにした。

 

50~60歳のスマートフォン/タブレット利用は80.0%で、家庭用ゲーム機及びPCはそれぞれ46.3%、58.8%となった。

 

どの年齢層でもスマートフォン/タブレット利用が圧倒的に高い数値となった。家庭用ゲーム機利用は30~39歳が、最PC利用は50~60歳が最も高い数値となった。

人気のモバイルゲームアプリランキング

年齢や性別を問わず、人気のモバイルゲームアプリは

全回答者では、1位がパズルゲーム、2位がロールプレイイング、3位がシュミレーションゲーム、4位がアクション/アドベンチャーゲーム、5位が音楽ゲームであった。

 

女性は音楽ゲーム、男性はスポーツゲームが人気

性別では、男女ともにパズルゲームが1位で最も人気が高かった。2位は男性でロールプレイイング、女性でシュミレーションゲーム。第3位は男性でアクション/アドベンチャーゲーム、女性で音楽ゲーム。第4位は男性でシミュレーションゲーム、女性でロールプレイング。第5位は男性でスポーツゲーム、女性でアクション/アドベンチャーゲームという性別で好みがはっきり分かれる結果となった。性別による好みで特徴的だったのは、女性の第3位に音楽ゲームが、男性の第5位にスポーツゲームが来ていることで、男女の好みがはっきり分かれた結果となった。

 

10~20代は身体や五感で、40代は時間合間に、50代は簡単だが熟考できるゲームが人気

16~29歳では、身体や五感を使って楽しめる音楽ゲームが1位で最も人気が高かった。続いて第2位にパズルゲーム、第3位にアクション/アドベンチャーゲーム、第4位にロールプレイング、第5位がシミュレーションゲームとなった。

 

30-39歳では、全回答者のランキング結果と同じであった。

 

40-49歳では、1~4位までは全回答者の好みと同じであるが、全回答者の第5位が音楽ゲームなのに対し、カジュアルゲームが来ている。これは、通勤時間や休み時間などの合間に簡単に遊べるためと考えられる。

 

50-60歳では、パズルゲームが1位で最も人気が高かったが、全回答者の2位がロールプレイングなのに対し、シミュレーションゲームで、全回答者の第3位がシミュレーションゲームに対し、テーブルゲームとなった。また全回答者の第4位がアクション/アドベンチャーゲームなのに対し、ストラテジーゲームとなっている。

 

これは、熟考して計画を練ることに焦点を置いたストラテジーゲームが、成熟した思考型に向いているためと思われる。第5位は、全回答者で音楽ゲームとなったのに対し、カードゲームが来ている。カードゲームと言えば、カジノ定番のトランプゲームがメジャーで、全世界共通で成熟層に人気がある。特徴として、ルールは簡単だが、熟考できるゲームに人気がある。

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