2022-03-09

深くて長いお付き合い①-日本と台湾の野球

© AP_TPG Images

―台湾プロ野球(CPBL)もうすぐ開幕―


 

(第1回)

旧正月が明けた2月の第2週から、台湾各地でプロ野球チームの春季キャンプが始まった。今年は4月2日にレギュラーシーズンが開幕、コロナの感染拡大防止策による影響がどのくらいになるかは予断を許さないが、11月中旬まで熱い戦いが続く。

現在台湾には5つのプロ野球チームがある。去年台湾シリーズを制して優勝した中信ブラザーズは、根強い人気を誇っており、台中を本拠地とした銀行のチーム。統一ライオンズは去年、そのブラザーズに敗れ準優勝に終わったが、親会社はセブンイレブンを運営している小売り最大手の企業で、台南が本拠地であり、これまで台湾シリーズで10回の優勝経験がある。味全ドラゴンズは、一度プロ野球から撤退したが、最近CPBLに戻ってきた食品会社チームで、新竹を本拠地としている。国際空港のある桃園を本拠地としているのが楽天モンキーズ(運営母体は日本の楽天)で、人気があるIT企業チームである。最大手銀行が所有するチーム富邦ガーディアンズは、新北市新荘を本拠地にしている。この銀行は台湾で唯一、プロ野球チームとプロバスケットボールチームの両方を持っている。今年もこの5チームでレギュラーシーズン前後期60試合ずつ、年間120試合が行われる。

CPBLは1990年に始まった。今年で33年目となる。1年目2年目は台湾中にコアなファンがいて、観戦チケットはプラチナチケットであった。筆者は味全ドラゴンズファンで、プロ野球元年のある日、味全ドラゴンズのバンパーステッカーを車に貼って運転していたら、それを見た何台かの車が、赤信号で並んで停車した時に、窓を開けて親指を立てて微笑んでくれた。台湾中がCPBLの誕生に興奮し、祝福しているようだった。

CPBLの試合で使われる台湾の球場の収容人数は1万人から2万人で、初期のころは満員になることもしばしばあった。しかしその後、賭博事件、八百長事件など暴力団絡みの事件が明るみに出て、一時期客足が離れた。今では自助努力によって観客数も1試合平均6000~7000人まで回復し、球団によるファンサービスの質も著しく向上してきた。台湾のプロ野球は、野球少年、家族連れ、若者などのファンも増え、アイドル並みのチアリーダーの活躍も相まって、国民的スポーツNo.1の地位が確固たるものになりつつある。

第1回終わり

(次回は台湾野球の歴史についてレポートします。)

 

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