緊迫するウクライナ情勢に15年にはフランスとドイツの仲裁で和平協議にこぎつけたものの政治決着には至らず、国境付近では散発的な小競り合いが続いている。そんな中、19年に就任したウクライナのゼレンスキー大統領がクリミア半島奪還を目指す姿勢を強めたため、再び緊張が高まっているのだ。
今年4月にはウクライナ東部で休戦協定違反があったとして、国境を挟んでロシア軍との間でにらみ合いとなったが、結局ロシア軍が撤退したことで軍事衝突の危機は避けられた。
そして先月、ロシアは再び9万5000人とされる兵員を国境付近に集結させており、早ければ来年早々にもウクライナ侵攻が始まるとみられ、ウクライナ情勢は一気に緊迫度を増している。