注目ポイント
熊本県は、日本のカーアイランドとして知られる—―。九州の真ん中に位置し、その豊富な水資源は半導体工場を建設する上で好条件の立地であるのに加え、当地区にある各半導体、自動車企業は、次なる「電気自動車」という次世代主要産業に繋がっていく。
国が指揮をとる中でアメリカと台湾の半導体企業との提携を強化することは、日本の半導体産業が復活するための足掛かりになるかもしれない。「日経中文網」によると、未来の材料化学は半導体産業にとって「伴走者」の存在であり、電子製品をさらに洗練するため材料分野の重要性はますます高くなるに違いない。
九州の熊本県は「シリコンアイランド」、「カーアイランド」として知られており、台湾と日本の半導体が提携し工場を設立する最初の場所となる。10年以上が経過した後、日本は熊本県を半導体分野に舞い戻るための場所として選ぶことになる。熊本県は湧き水が豊富なことから、日本では「水の国」として知られている。半導体は水を大量に消費する産業であるため、30年前、熊本の独特な環境により数百もの半導体メーカーや関連企業がここ日本で技術クラスターを形成した。
熊本県は日本の自動車産業が集まる工業地でもある。日本貿易振興機構によると、九州は「シリコンアイランド」や「カーアイランド」として知られており、日本の中でも非常に影響力を持つ産業クラスターである。九州の中心部に位置することから物流の流れも良く、地方自治体は半導体と自動車産業に加え、日本のIT関連企業も発展させようとしている。
現在、熊本県の半導体生産量は日本の約4分の1を占めており、地元の有名企業には、ソニー半導体製造株式会社、東京エレクトロニクス九州株式会社、三菱電機株式会社、ルネサスエレクトロニクス株式会社などがあげられる。

九州北部のトヨタや日産なども徐々に拡大している。九州の年間平均生産台数は141万台(2019年の国内生産台数は約921万台)に達し、多くの自動車関連企業が密集することで九州の自動車産業を支えているのだ。注目すべきは、熊本県はアジアの中で非常に利便性の高い輸送拠点であり、東アジアおよび中国市場向けの開発、そして生産拠点であることだ。その中でも熊本港と八代港は熊本の主要港であり、韓国の釜山港間を定期的にコンテナ船が運航しているため、釜山港を経由して北米、ヨーロッパ、アジアからの貨物を受け入れることが多い。しかし、今回TSMCは熊本県に22~28ナノメートルの半導体工場を建設したわけだが、その建設方法は最先端の技術が用いられたわけではなく、日本でいう「一つ前の世代」の型落ちした技術といえ、TSMCは日本を見下しているのか、と疑問の声もあがった。