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2023-11-20 政治・国際

総統選立候補の受け付け開始 民進党・頼氏は蕭駐米代表とタッグ 野党共闘は不透明

注目ポイント

台湾の中央選挙委員会は20日、来年1月13日に投開票される総統選の立候補届け出の受け付けを開始した。

与党民進党の総統候補、頼清徳氏(左)と副総統候補の蕭美琴氏=20日、台北市内で王騰毅撮影

(台北、嘉義中央社)中央選挙委員会は20日、来年1月13日に投開票される総統選の立候補届け出の受け付けを開始した。与党・民進党の総統候補、頼清徳(らいせいとく)副総統は蕭美琴(しょうびきん)駐米代表を副総統候補に据える。共闘を模索してきた最大野党・国民党と第3党の民衆党は候補者の一本化を巡り結論が出ておらず、状況は不透明となっている。

頼氏は同日午後、記者会見を開き、蕭氏を副総統候補に選んだと正式に発表した。21日に立候補を届け出る予定。蕭氏は20日午前、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)に駐米代表を辞任する意向を伝えた。外交部(外務省)によれば、辞任は数日後に発効する見通し。

候補者一本化を巡り、国民党と民衆党の両党は15日、複数の世論調査の結果を基に総統と副総統候補を決めることで合意。18日に結論を出すとしていた。だが、一部の世論調査結果の採用などについて民衆党側が異議を唱え、結論は先送りされた。

民衆党の公認候補、柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は19日に北部・新北市で開いた支持者集会で「民意に背いたり、皆さんを裏切ったりはしない」としつつ、「民衆党総統候補の身分を引き続き用い、最後まで戦う」と宣言した。

これに対し、国民党の公認候補、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は20日、「結果がどうなるにせよ、柯氏の決定を尊重する」とし、「われわれは必ず団結し、歩むべき道を固く歩み、最後には勝利を手にする」と総統選に向けた決意を述べた。同党の朱立倫(しゅりつりん)党主席(党首)は民衆党との候補者一本化について、22日に最終的な確認を行いたい考えを示している。

立候補の受け付けは24日に締め切られる。

(陳俊華、劉冠廷、蔡智明/編集:名切千絵)

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