注目ポイント
台湾南部・嘉義県で冬の渡り鳥が飛来するシーズンを迎えている。特にバードウオッチングスポットとして国内外で名が知られている東石鰲鼓湿地では11月上旬、すでにクロツラヘラサギが約570羽渡来。県は野鳥を観察するなら今が最適だとして来訪を呼びかけている。

(嘉義中央社)南部・嘉義県で冬の渡り鳥が飛来するシーズンを迎えている。特にバードウオッチングスポットとして国内外で名が知られている東石鰲鼓湿地では11月上旬、すでにクロツラヘラサギが約570羽渡来。県は野鳥を観察するなら今が最適だとして来訪を呼びかけている。
県は17日、報道資料を通じ、海や山、平原を擁し、自然資源が豊かでさまざまな鳥類の生息に適していると説明。翁章梁(おうしょうりょう)県長によれば、海沿いに位置する同湿地にはクロツラヘラサギやセイタカシギを含め、毎年200種類以上の鳥類が飛んで来るという。
11月上旬にはすでに48種類、1万羽を超える渡り鳥や留鳥が観察されており、うち約570羽がクロツラヘラサギであることが同湿地を管理する農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署によって確認された。
クロツラヘラサギは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危機(EN)」に指定されている貴重な水鳥。主に東アジアに生息する。
(蔡智明/編集:荘麗玲)