注目ポイント
台湾南部・台南市新化区の草むらから9日、絶滅危惧種のヒガシメンフクロウのひなが4羽発見された。ひなが順調に育つよう、国や市の関連部門が発見場所の周りにネットフェンスを設置するなどし、関連作業は10日、終了した。

台湾南部・台南市新化区の草むらから9日、絶滅危惧種のヒガシメンフクロウのひなが4羽発見された。ひなが順調に育つよう、国や市の関連部門が発見場所の周りにネットフェンスを設置するなどし、関連作業は10日、終了した。
農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署が11日に発表した報道資料によれば、ヒガシメンフクロウのひなたちは市内に位置する同部畜産試験所が牧草刈り作業を進めている際に見つかった。同試験所はすぐに台南市野生動物保育学会に通報し保護措置などについて話し合った。
農業部畜産試験所内には雄大な牧草地が広がり、ヒガシメンフクロウにとって格好の生息地となっており、ヒガシメンフクロウが敷地内に安定して生息していることも調査によって確認されているという。
ヒガシメンフクロウは主に台湾や中国南東部、インドなどに分布し、毎年7~10月、12~翌年4月ごろに繁殖シーズンを迎える。一度に産む卵の数は4~6個程度。台湾のレッドリストでは「近い将来の絶滅の危険性が極めて高い種」に指定されている。
(張栄祥/編集:荘麗玲)