注目ポイント
高雄ポップミュージックセンターで開催された「走鐘獎(ウォーク・ベル・ジョン・アワード)」は、台湾の3大エンターテインメント賞(金馬奨、金鐘奨、金曲賞)をモデルに、You Tubeチャンネル「上班不要看(仕事中は見ないで)」が2019年に創設した、台湾のYouTuberをはじめとするニューメディアネットワークのクリエイターに捧げる賞だ。受賞項目は当初の14件から今年は31件にまで増加した。
走鐘獎のコンセプトは、台湾放送界最高の栄誉であるラジオ・テレビ部門の「金鐘賞」から着想を得たもので、金鐘賞が「ウェブ制作」を対象としていないことから、台湾語が語源で付けられた「走鐘」という名前には「原形から変化する」という意味が含まれている。台湾の映画賞には、1962年に創設された台湾人にとって権威ある「金馬奨」、音楽には1990年に当時の新聞局が創設した「金曲獎」があり、映画とテレビ放送では1965年に創設された「金鐘獎」がある。「金鐘獎」を真似て面白おかしく始まった「走鐘獎」は、台湾ではインターネット上の新しいメディアを表彰する賞がないという事実を、偶然だが補うことになったのだ。当初、創始者であるYoutuberの「呱吉」は、ただ楽しむためにこのイベントを企画したのだが、ここまで人目を引くような賞になるとは思ってもいなかった、と話す。
今回(第5回)の走鐘獎のハイライトは、特別ゲストとしてAV女優の河北彩花がチャイナドレスを着て登場し、賞のプレゼンターを務めたことだ。河北彩花はInstagram上で「こんな大きな舞台に私を呼んでくださったことだけでも感謝の気持ちでいっぱいなのに」と、投稿した。
また、河北彩花は今年8月4日から6日まで台湾・新北市の商工展示センターで開催された「TRE台北国際成人展覧会」にも出席していた。2017年にスタートしたTRE台北国際成人展覧会は、新型コロナウィルス流行の影響で3年間中断していた。今年は、三上悠亜、深田えいみ、新ありな、桜空もも、明里つむぎ, 天使もえ等47名のAV女優が出席しており、15万人の来場客を動員した。そのうちの一人、三上悠亜は簡単な中国語でファンに向けて挨拶をした。