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半導体受託製造大手、力晶積成電子製造(PSMC、新竹市)は10月31日、宮城県への工場建設に向けた基本合意書を同県、SBIホールディングス、JSMCの4者で締結したと発表した。

(新竹中央社)半導体受託製造大手、力晶積成電子製造(PSMC、新竹市)は10月31日、宮城県への工場建設に向けた基本合意書を同県、SBIホールディングス、JSMCの4者で締結したと発表した。日本政府による補助金の金額が公表されてから、各社と県が今回の基本合意の内容を再確認し、建設に向けた作業を進めるとしている。
JSMCはPSMCとSBIが8月に設立した合弁会社。建設予定地には同県大衡村の「第二仙台北部中核工業団地」を選んだ。給排水や高圧電力、物流管理といったインフラの充実度、災害への強度、周辺の住環境、将来的な産官学連携の可能性などを考慮し、30を超える候補地の中から決定したとしている。
資金調達については、SBIが日本政府や宮城県、協力企業、関係金融機関との連携に向けて取り組んでいるところだとした。
SBIが同日発表した報道資料によれば、PSMCは主に車載向けの回路線幅28ナノメートル(ナノは10億分の1)以上の半導体の生産を得意としており、新工場では28、40、55ナノメートルのウエハーを月間4万枚生産できるよう計画しているという。
(張健中/編集:田中宏樹)