注目ポイント
10月18日、鴻海精密工業(フォクスコン)が「鴻海テクノロジーデー」を開催し、新型EV(電気自動車)「Model B」を発表した。NVIDIAの創業者ジェンスン・ファン(黄仁勲)CEOは鴻海のModel Bに、ついて、美しいフォルムで、若い夫婦やカップルやカップルにとって理想的な車であると賞賛した。ファンCEOが同イベントに登場したのは、 Model Bの支援とともに、両社が人工知能(AI)分野で提携し、EV戦略を強化する目的とみられる。
今年度の「鴻海テクノロジーデー」には、NVIDIAのジェンスン・ファン(黄仁勲)CEOが登場し、鴻海とNVIDIAが「AIファクトリー」プロジェクトを始動すると発表した。 ファンCEOは、テクノロジー業界に関する見解として「現在進行しているAIコンピューティング革命はまだ始まったばかりだ。アルゴリズムと半導体技術がこの時代の基盤となり、各業界が独自のAIファクトリーを築くことになるだろう。Model BもAIを利用して、自動運転技術を向上させている」と述べた。
ファンCEOは鴻海の劉揚偉会長とともにModel Bに乗って登場し注目を浴びた。Model BはクロスオーバーSUVで、量産型の全長は4320mmに抑えられている。鴻海と裕隆(ユーロン)自動車が設立した合弁会社「鴻華先進科技」の李秉彦総経理によると、昨年原型を発表したModel Bについて、市場の反響は「外観はこのままがよい」という声が多かったという。

© Photo Credit: 鴻海科技日截圖
そこでModel Bは、外観の変更は法規制などの条件に合わせて最小限に押さえ、新たに4輪駆動タイプを追加、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)基準における航続距離は最大500キロメートルにアップした。 また、鴻海は昨年発表した電動ピックアップトラック「Model V」、電気バス「Model T」に続き、物流用電気自動車「Model N」を発表した。Model Nはバン型の一体型デザインを採用しており、全長は5980mmである。

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劉陽偉会長は、鴻海は「CDMS(実践的デザインと製造サービス )」のビジネスモデルを最大限に活用するため、SUV、クロスオーバー、RV、商用バス、商用バンなどのモデルを一斉に発売し、自動車ディーラーがこれらの基本モデルを利用して、開発の時間、コストを大幅に削減できるようにすると述べた。
訳:椙田雅美