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プロ野球ドラフト会議で台湾北部・新北市立鶯歌工商の17歳、高橋翔聖(台湾名:徐翔聖)投手を育成1位指名したヤクルトは27日、台北市内で記者会見を開いた。会見に出席した高橋は、ドラフト会議で名前が呼ばれた時は「とても感動して、とてもうれしかった」と笑顔を見せた。

(台北中央社)プロ野球ドラフト会議で北部・新北市立鶯歌工商の17歳、高橋翔聖(台湾名:徐翔聖)投手を育成1位指名したヤクルトは27日、台北市内で記者会見を開いた。会見に出席した高橋は、ドラフト会議で名前が呼ばれた時は「とても感動して、とてもうれしかった」と笑顔を見せた。
高橋は日本人の母親と台湾人の父親を持つ。台湾の高校生が日本プロ野球のドラフトで指名を獲得するのは初めて。
ヤクルト編成部国際担当の奥村政之氏によれば、今年5月に台湾の高校や大学、プロの試合を視察した際に、高橋の存在が目に留まった。奥村氏は高橋について、身長187センチというフィジカル面の強さや体のしなやかさから「とても良いピッチャー」だという印象を持ち、さらにはスライダーやチェンジアップ、シンカーといった球種を投げ、「繊細な投球」だと感じたと明かした。高橋が日本国籍も有していることを聞き、日本人選手としてドラフトにかければ外国人枠の争いを回避することができ、選手、球団双方にとって有利になるのではないかと考えたという。
本契約は来年6月の高橋が高校卒業後に行う予定。奥村氏は、2026年の1軍入りを目指して育成を進めていきたいと述べた。
家族と共にドラフト会議の中継を見ていたという高橋。「小さい頃からずっと日本のプロ野球を見ていた。いつか日本のプロ野球チームに入りたいと願っていた」と語った。
(謝静雯/編集:名切千絵)